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島田千葉商科大学学長、中国出版代表団を中国語の歌で歓迎

第二回日中出版界友好交流会で挨拶する島田学長。段躍中撮影

7月5日午後、文京シビックセンターにおいて第2回中日出版界友好交流会(主催:環球新聞出版発展有限公司・日本僑報社、共催:日中翻訳学院)が中国出版界代表(団長陳亜明)26名ほか日中の関係者、報道関係など多数が出席し開催された。

中国側代表陳亜明団長は中国出版界の歴史と現状、将来日中出版界の相互交流発展を願うと挨拶した。日本側来賓代表として社団法人日中協会白西紳一郎理事長、瀬野清水前重慶総領事らによる歓迎の挨拶につづき紹介された。

千葉商科大学の島田晴雄学長は、両国とも活字で表されたものからしか情報が得られない。そのためその活字を提供する出版界が担っている重要な役割を語り、現在中国人で日本語が堪能な人が100万人いるのに対し日本人で中国語が堪能な人は1万人しかいない。このアンバランスを解消することが日中相互理解を推進して行く上で最も大切なことであり、現在の両国間の関係改善に必要とされる。そのため自分は70歳になってから中国語を勉強し、入学式の挨拶を中国語で行った。来年もそのつもりで準備している。70歳のかたい頭でこれだけできるのであれば若者はその10倍以上の速さで覚えられるはず。中国語の発音は難しくうまく会話は出来ないが中国の歌には綺麗は発音が多いので歌を練習し、機会あるごとに学生の前で披露している。今日は覚えた歌の中から3曲をみなさんに聴いていただき歓迎の挨拶としたいと「月亮代表我的心」、「一剪梅」、「我和我的祖国」を朗々と披露した。

このパフォーマンスに喜んだ代表団の人々は、全員がカメラを回し島田学長のうたに喝采をおくった。

3曲とも中国では有名な歌で「月亮代表我的心」は台湾のテレサ・テン(鄧麗君)により大ヒットした異郷において恋人を想う愛の歌、「一剪梅」は費玉清がコンサートで歌いヒットした一輪の梅を純粋な愛情に譬え恋人のためにすべてを捨てても悔いない気魄を、「我和我的祖国」は中国の人気歌手李谷一によりヒットした愛郷の歌で中国の人々に広く親しまれている。

島田教授は慶応大学において長年学生の指導に当り、その間アメリカのウィスコンシン大学マディソン校でも博士号を取得した著名な経済学者で、長年にわたり教鞭の傍ら政府税制調査会特別委員、経済審議会専門委員、ILO(国際労働機関)IILS(国際労働研究所)運営委員OECD(経済協力開発機構)コンサルタント、小泉内閣では男女共同参画会議(内閣府)専門委員、経済財政諮問会議(内閣府)専門委員、内閣府特命顧問など公職においても活躍された。

5年前、慶応義塾大学教授を経て千葉商科大学学長に就任した。古稀の高齢にもかかわらず、中国語の果たす役割の重要性を深く認識し、多忙の中、毎日中国語の学習と中国語の歌の練習を続け、数か月間に「夜来香」、「何日君再来」、「月亮代表我的心」、「一剪梅」、「我和我的祖国」等5曲の中国語の歌をマスターしたほか、今年4月に行われた千葉商科大学の入学式では中国語による挨拶も行い、大きな注目を集めた。

日本僑報社の段躍中氏は、「日本に700校あまりの大学があるなかで入学式の挨拶を中国語でおこない、中国語の歌でリサイタルを開いた学長はかつていなかった」と話す。島田教授が入学式で中国語による挨拶を行ったことは、日本人の中国語学習の推進に対し具体的な行動をもって学生の模範を示したこととなり、非常に重要な意義をもたらした。(岩楯嘉之・NPO日中交流支援機構事務局長)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年7月8日

 

 

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