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第二回世界仏教フォーラムの開催地―無錫霊山梵宮

霊山梵宮外観

梵宮の外の五印壇城

第二回世界仏教フォーラムの無錫部分は、無錫霊山梵宮で挙行された。梵宮は、太湖のほとり、霊山のふもとに位置し、世界最大の銅製の仏立像を誇る霊山大仏に隣接しており、総建築面積は7万平方メートルあまりである。梵宮は三層であり、建物は東西対称に分布しており、頭頂部は、5座の塔になっている。後ろ側には、曼荼羅の形の聖壇がある。建築材料は、堅牢な石材を主にしており、廊柱、壮大な梁柱、高い天井、広大な面積のホールが数多く用いられた梵宮は仏教文化の広さと深さを示している。

廊庁内部の装飾

塔庁

華蔵世界

梵宮廊庁の内観

塔庁の天井

廊庁と塔庁は、梵宮の建築のなかで、最も華麗な部分である。廊庁のなかには、「華蔵世界」と名づけられた大型の瑠璃の作品があり、梵宮の宝と呼べる。「華蔵世界」とは、蓮の花から生まれる無限の功徳、無限の世界を意味している。画面の中央には、ビルシャナ仏、四方仏が中心となり、火焔、仏殿、植物、祥雲、蓮花、群山、動物、海などが仏と菩薩を囲み、一つの世界を成している。

聖壇

聖壇をめぐる回廊

梵宮内部

梵宮内部

仏教撮影主題展

材料として、ビルシャナ仏の皮膚の部分はすべて純金が使われており、作品の中には、ヒスイ、サンゴ、メノウ、ルビーなどの貴重な宝石がはめこまれている。

「華蔵世界」を過ぎると、2009年世界仏教フォーラムの主会場、聖壇である。ここは、会議やイベントが開催できる多目的大型劇場である。ステージは円形であり、建築面積は35000平方メートル、1500人の観客を収容できる。劇場の上は、30メートル以上もの巨大な天井であり、1500の蓮の花の形の灯りが一瞬でともり、天井を彩るそのありさまは、天空に輝く星に似た華麗さである。

古代仏教文物展

聖壇をめぐる回廊の上部には、「天象図」系列の壁画があり、主に侯黎明・中国敦煌美術研究所所長により創作され、絵付けには、数十名の中国の著名な画家が参加している。

刻版、印経、装丁の過程を現場でみせる職人たち

壁画は、唐代の不空金剛の訳経に基づき、光仏、九曜星全図、十二宮などの要素で構成されている。また、仏教文化特有の飛天、蓮花、葡萄綾などの図形と全画面が結びつき、天井の四角には、各箇所に飛天があり、四方を守っている。(文・写真=高原)

 

人民中国インターネット版 2009年4月3日

 

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