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上海万博の周辺観光① 黄山

写真・文=劉世昭

上海市の位置する長江デルタ地帯は、中国でもっとも経済的な活力を有するエリアであり、同時にまた多くの有名な観光ポイントをもつ。万博の開催期間、世界各国のパビリオン以外、周辺都市への観光もまた来訪者にとっての良い機会となる。本欄では上海周辺の観光地を推薦したい。

迎客松 黄山の松

安徽省の黄山風景区は、上海市の西南の方角に位置し、距離はおよそ400キロである。黄山は1990年12月、ユネスコにより「世界文化および自然遺産」リストに登録され、2004年2月には世界地質公園となった。

松、石、雲、泉、雪は黄山の「五絶」と呼ばれている。

「夢筆生花」は黄山の有名な観光地であり、石と松が結んだ天の創造物である。  奇岩の景観  西海雲海

黄山の松は、独特の地形、気候により形成された中国の松のなかの一種の変種である。海抜800メートル以上の場所に生育し、根の大部分を岩山の裂け目にはりめぐらし、強靭な根茎は、岩石のなかから養分を吸収する。過酷な自然環境は成長をゆっくりとしたものにし、さまざまな形態となる。古人は黄山の松を「石のない峰はなく、松のない石はなく、奇妙でない松はない」と称える。

また黄山は、「石のない峰はなく、奇妙でない石はない」場所である。黄山の山は花崗岩を主にし、すべての山峰の峰上には奇怪な石があり、それはおもに100万年あまり前の第四期氷河期に形成されている。奇石は、人、獣、仙人、神などに似ていて霊気をもつようであり、場所を変えて眺めてみると、とても面白い。

奇岩の景観「飛来石」 霧のなかの石のたけのこ

黄山は霧と雲の里であり、一年のうち霧と雲の天候は250日以上になる。冬と春は雲海がもっとも多い季節である。霧のなかに身をおくと、周辺の群峰が見え隠れし、仙境に入るようである。

黄山の温泉は特に有名である。温泉は海抜850メートルの紫雲峰のもとにあり、水質は重炭酸を主な成分とする。伝説では、軒轅皇帝は、ここで49日の沐浴ののち、羽化して昇天したとされる。

「石猿観海」と呼ばれる奇観  雨中の黄山

冬の黄山は、松、石、雲、泉の「四絶」のほか、雪と樹氷がさらに黄山に美景をもたらし、山は銀世界におおわれ、氷は水晶が透き通るようである。 400年前の明代、訪れた著名な地理学者、徐霞客は、黄山の美景に「黄山に登らずして、天下に山はない」と称えた。

Tips

入場券:232元/人(2元の保険料を含む) 

ケーブル・カー:80元/人(片道)

優待情報:2010年5月1日から10月31日まで、上海万博の正規料金かつ現物のチケットによって、黄山入場券を1割引で購入することができます。 

 

上海万博の周辺観光② 水郷・周荘

 

人民中国インターネット版 

 

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