People's China
現在位置: コラム中国の切手

香格里拉(シャングリラ)

 2010年9月13日 国家郵政局発行

中国雲南省には、神秘に満ちた美しい場所がある。「桃源郷、人界の仙境」といわれるシャングリラ県だ。

 9月13日に、中国郵便局は切手『シャングリラ』シリーズ(通常サイズ4枚組みと小型シート1枚)を発売した。

 「霞蔚古寺」には、「小ポタラ宮」とも呼ばれている帰化寺が描かれている。山々に囲まれた中には、街と呼べるほどの建物群が連なって建ち並び、古刹の頂に輝く金箔が施された銅瓦に、思わず目を奪われる。

霞蔚古寺 1.20元(4-1) 碧水青天 1.20元(4-2)

 「碧水青天」には、ナパハイ(納帕海)草原が描かれている。この草原は山間に広がる盆地にあり、季節によっては湖が現れる。海抜3260メートルにあり、雨季の時には、大部分の草原は水で覆われるが、夏になると景色はがらりと一変する。渡り鳥が飛来する地でもあり、渡り鳥たちの楽園だ。

 「平湖叠翠」には、ブダーツォ(普達措)森林公園が描かれている。「ブダーツォ」とは、チベット語で「苦海から衆生を済度し彼岸に到達する」という意味で、ここは原生林の生態環境が完全に保たれている。

 「雪域古城」に描かれている独克宗古城には、1300年余りの歴史があり、「茶馬古道」(昔、馬を主な輸送手段とした国際貿易ルート)の重要な宿駅であり、チベット族居住地域のチベット式民家を完全な形で今に伝える古い街並だ。「独克宗」は、チベット語で2つの意味があり、1つは「石の上に建てられた砦」、もう1つは「月光の城」だ。

平湖叠翠 1.20元(4-3)  雪域古城 1.20元(4-4)

 「日照金山」に描かれている梅里雪山は、海抜6000メートル級の13の山々から成る連峰で、雲海に見え隠れする雪峰の姿は、まるで神秘のベールを身にまとっているかのようである。

 

人民中国インターネット版

 

同コラムの最新記事
中国古代の書道――行書
梁平木版年画
庚寅年
京杭大運河
2010年中国上海万博シンボルマークとマスコット