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『看天下』誰もが突っ込みを入れたドラマ
本当の「深夜食堂」を探して

 

2017年6月28日

 

中国の視聴者に人気を博した日本ドラマ『深夜食堂』が中国語版に改編されるというニュースが流れると、中国の視聴者の心は期待でいっぱいになった。だが、6月12日に初めて放送された中国語版は悪評を浴びた。87%の視聴者が1ポイント(満点は10ポイント)しか付けず、このドラマの評価は一時2.3ポイントのみとなり、年度最低記録を更新した。低評価は登場人物から料理、演技、広告まで、さまざまな面にわたった。「これは私たちの深夜食堂ではない。夏の道端の屋台、ビールと串焼き、沙県の軽食…これこそ中国の深夜食堂だ。日本の居酒屋をまねて根拠なくでっち上げたへんてこな場所ではない」。このドラマについて、オリジナル版のファンはストーリーが核心から離れていると感じ、現地の視聴者はうそっぽいと思い、『深夜食堂』を知らない人は何が何だか分からなかった。この改編は間違いなく大きな失敗だった。中国に「深夜食堂」がないわけではない。朝食を都市の良心に例えるなら、夜食は都市の魂だ。なぜなら、パターン化された都市では、夜10時を過ぎて街中に出てこそ、その本当の味わいを発見できるからだ。

 

 

人民中国インターネット版  2017年8月

 

 

 

 

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