最高齢の代表が一番乗り

 6日早朝、今年92歳になる中国共産党第十六回全国代表大会(十六大)の特別招聘代表の劉漢生さんが、大会に到着を報告した。党歴75年になるこの老党員は、自分が気づかぬうちに、党大会の「新記録」をつくるとは思ってもいなかった。

 もともと劉老人の所属する中央企業系統代表団は、党の歴史始まって以来初めて、単独で党大会に参加した。また劉老人はこの代表団の中で最初に大会に到着報告した代表であり、さらにこの代表団で唯一の特別招聘代表だったのだ。

 8日午前9時きっかり、十六大は予定通り開幕した。この十六大という「大家族」の中に、新しい二つの「新顔」があった。それは、初めて単独で代表団を組んだ中央企業代表団と中央金融系統代表団である。

 十六大には38の代表団が参加している。31の省・自治区・直轄市がそれぞれ一つの代表団を送り、さらに中央直属機関、中央国家機関、解放軍、武装警察部隊、台湾省籍党員代表団、それに新たに加わったこの二つの代表団である。

 「これは党の歴史始まって以来のことである」と、新華社の取材に答えて中央企業系統代表団の責任者は述べた。さらに「これは、党中央が国有企業に対してきわめて重視し、関心を持っていることを十分に現している。また国有企業の多くの幹部・職員・労働者に対する大きな励ましである」とこの責任者は語った。

 中央企業系統から選ばれた42人の代表は、石油・石油化学、建材、冶金、化学工業、機械、電子、電力、石炭、建築、交通運輸、通信、商業貿易、科学研究設計、農林水産などの20以上の業種から来ていて、45万の中央企業系統の党員の重い付託を担っている。

 1910年生まれの劉老人は、20世紀の中国民主革命と社会主義革命および社会主義建設、とりわけ中国共産党の不断の拡大・発展の目撃証人と言うことができる。彼は1927年に中国共産党に入党し、新中国成立後、鉄道部、地質部、電力部などの多くの部門で働いて来た。彼はこれまで何回も、党大会に参加したことがある。1985年、彼は、幹部の革命化、若返り、知識化、専門化という党の呼びかけに答えて、他の老同志といっしょに、党に手紙を出し、これ以上中央規律委員会の委員を勤めないことを求め、同意を得た。

 すでに90歳を過ぎた劉老人だが、身体は依然健康で、足どりもしっかりしていて、思考もはっきりしている。彼は記者に対し「私は党に対し、永遠に深い愛情を抱いています」と言った。

 定年退職してからすでに何年もたったが、劉老人は自分で多くの新聞を購読し、毎日、テレビのニュースを見て、国内外で起こった重要なことがらを理解し、国家の変化と党の発展に関心を持っている。(北京青年報、新華社より)   2002年11月8日