私営企業家の入党で、党の性格は変わるか

 「私営企業家を吸収し、入党を許すことによって、中国共産党の性格は変わるのですか」。これは香港の衛星テレビの記者が、十六大の記者会見の席上、提起した問題である。

 これに対する大会スポークスマンの吉炳軒氏の答えはこうであった。

 「新しい社会階層を吸収し、入党させることは、党の性格を変えないばかりではなく、さらに進んで、党が全社会において影響力と結束力を強めることになる。労働者、農民、知識分子、軍人と党の指導幹部は、依然として党の基幹的な力量であり、党の基本的な構成要素である」

 八日午前、江沢民同志が重要報告を行ったが、その中でも、この問題に関連して、以下のように言及している。

 「党活動がカバーできる面を広げ、末端党組織の結束力と戦闘力をたえず高めなければならない」

 「共産党員は前衛・模範としての役割を発揮し、共産主義の遠大な理想と中国の特色のある社会主義に対する確固とした信念をしっかり打ち立て、着実に現段階における党の基本綱領のために奮闘しなければならない」

 「労働者、農民、知識分子、軍人、幹部の中での党勢拡大の活動を重点的にくりひろげ、党組織のもっとも基本的構成部分と中堅勢力を大きくする」

 「党の綱領や規約を認め、自覚をもって党の路線と綱領のために奮闘し、長期間の試練を経た、党員としての条件に合致するその他の社会層の先進分子を党に吸収し、全社会における党の影響力と結束力を強化していく」(本誌 丘桓興)

(『人民中国』インターネット版 2002年11月8日)