江沢民氏、いくらかゆとりのある社会を
        全面的に建設する奮闘目標を提起

 江沢民同志は、第16回党大会の報告のなかで、次のように指摘している。

 「全局を見渡すならば、21世紀の最初の20は、わが国にとっては必ずしっかりとつかみ取らなければならないとともに、大いになすところがありうる重要な戦略的チャンスの時期である。」「われわれは今世紀の最初の20年に、力を集中して、十数億の人口に恵みをもたらす、より一層高いレベルのいくつかゆとりのある社会を全面的に築き上げ、経済がさらに発展をとげ、民主はさらに健全なものとなり、科学、教育がさらに進歩をとげ、文化がさらに繁栄し、社会がさらに調和がとれ、人民の生活がさらに豊かになるようにしなければならない」

 いくらかゆとりのある社会を全面的に築き上げる目標は、次のとおりである。

 1、 構造を最適化させ、効率を向上させることを基礎として、GDP(国内総生産)を2020年までに2000年に比べて4倍増にし、総合国力と国際競争力を目に見える形で増強するよう努める。

 2、 社会主義の民主がさらに充実し、社会主義法制はさらに完備したものとなり、法律によって国を治める基本的な方策が全面的に実行に移され、人民の政治、経済および文化の権益が確実に尊重され、保障されることになる。

 3、 全民族の思想、モラルの資質、科学、文化の資質、健康の資質が目に見えて向上し、かなり完全な国民教育体系、科学技術及び文化の革新体系、全人民の健康と医療衛生の体系が形成されることになる。

4、 持続可能な発展の能力がたえず増強され、生態環境が改善され、資源の利用効率がいちじるしく向上し、人間と自然の調和を促し、社会全体が生産が発展をとげ、生活が豊かになり、生態環境が良好であるという文明的な発展の道を歩むよう促すことになる。

 江沢民同志は、「党の新しい世紀、新しい段階におけるこの奮闘目標を達成するには、発展においては新しい発想がなければならず、改革においては新たな突破がなければならず、開放においては新たな局面がなければならず、さまざまな仕事においては新しい措置を講じなければならない」と強調した。

(『人民中国』インターネット版 2002年11月10日)