江沢民氏、われわれは各国人民とともに、
     世界の平和と発展を推進していくことを願っている

 江沢民同志は、第16回党大会の報告の中で国際情勢と対外関係について次のように述べている。

 国際情勢がいかに変化しようとも、われわれは終始変わることなく独立自主の平和外交政策を実行する。中国の外交政策の宗旨は、世界の平和を擁護し、共同の発展を促進することである。われわれは各国人民とともに、世界の平和と発展という崇高な事業を推進していくことを願っている。

 平和と発展は依然として当面の時代のメーン・テーマである。平和を擁護し、発展を促進することは、各国人民の福祉にかかわるものであり、各国人民の共通の願いであり、阻むことのできない歴史の流れでもある。世界の多極化と経済のグローバル化の趨勢の発展は、世界の平和と発展にチャンスとプラスの条件をもたらすことになった。

 われわれは公正で合理的な国際政治経済の新秩序を確立することを主張する。各国が政治面では相互に尊重し合い、ともに協議し合うべきであり、経済面では互いに促進しあい、ともに発展すべきであり、文化面では相互に参考としあい、ともに繁栄すべきであり、安全面では互いに信頼しあい、ともにそれを擁護し、相互信頼、互恵、平等と協調の新たな安全意識を樹立し、対話と協力を通じて係争を解決すべきであり、武力あるいは武力による脅威を用いるべきではない。さまざまな形の覇権主義と強権政治に反対する。中国は永遠に覇権を唱えず、永遠に拡張を行わない。

 われわれはいかなる形のテロリズムにも反対することを主張する。テロ活動を防止し、それを取り締まるには、国際協力を強化し、表層から手をつけると同時に、根本的解決をはかり、テロリズム発生の根源を取り除くことに努めなければならない。

 われわれは引き続き先進諸国との関係を改善し、発展させる。引き続き善隣友好を強化し、善意をもって隣国に対処する。引き続き第三世界との連帯と協力を強化する。引き続き多国間の外交活動に積極的に参与する。引き続き独立自主、完全平等、相互尊重、相互内部事情不干渉の原則を堅持し、各国、各地域の政党や政治組織との交流と協力を発展させる。引き続き民間外交を広く展開し、対外文化交流を拡大し、人民の間の友好を増進させ、国家関係の発展を推進する。(『人民中国』インターネット版 2002年11月11日)