経済発展は「小康社会」を
全面的に建設する最重要任務だ

 中国共産党第16回代表大会(16大)代表で、国務院発展研究センター主任の王夢奎氏は、取材に対して、次のように答えた。

 「経済を発展させるのは、『小康社会』(いくらかゆとりのある社会)を全面的に建設するための最重要任務だ。小康社会を全面的に建設するには、経済発展の基礎の上に、社会の全面的な進歩を実現させなければならない。その出発点と終着点は、全国人民の生活レベルと質を向上させることである」

 王夢奎代表は言う。「16大は、小康社会を全面的に建設する目標を確立した。それは、中国の特色ある社会主義経済、政治、文化を全面的に発展させるという目標で、現代化の推進を加速させるのと同じ目標である。小康社会を全面的に建設するこの20年は、現在初歩的に達成したまずますの生活レベルをさらに向上させ、強固なものにする。それは現代化の実現に必要な、前を受けて後につなぐ発展段階でもある。20世紀の最後の20年、中国社会経済には大きな変化が起こった。21世紀初頭の20年には、必ずさらに大きな発展と進歩があるだろう。この改革と発展の段階を通じて、21世紀半ばには基本的に現代化を実現させるため、堅実な基礎を打ち固めるだろう」

 王夢奎代表は言う。「中国経済は、持続的かつ急速に成長する多くの有利な条件にめぐまれている。中国経済には、成長が見込まれる広い空間があり、比較的豊かな物質・技術の基礎がある。不断に完備された社会主義市場経済体制は、社会の生産力をさらに解放させ、経済を持続的かつ急速に成長させる体制を保証している。経済発展を支持する大衆的な土台と人材資源が備わっている。外部の環境から見て、国際政治と経済情勢の不安定さ、不確定さは増すだろうが、平和的な発展はやはり時代のテーマである」

 王夢奎代表は言う。「中国は、各地区の経済発展がまだアンバランスな国家だ。小康社会を全面的に建設する戦略目標を実現し、この基礎の上に現代化を実現させる。困難がなく順風満帆だというのはあり得ない。私たちは、道を進む上での困難と危険について、日増しに激化する国際競争がもたらす厳しい挑戦について、はっきりと考慮しなければならない」

 彼は、21世紀初頭の20年、大いに可能性のある重要な戦略チャンスの時期をしっかりと捉えなければならないと強調する。(
人民中国社・編集翻訳  2002年11月13日)