西部地区における生態環境保護と建設

 国務院・西部開発弁公室の李子彬副主任は、西部地区における生態環境の保護と建設について、記者にこう語った。

 ――党中央と国務院は、西部地区の生態環境の保護と建設を非常に重視している。二年余りの試験的実施を経て、「退耕還林(耕地を林や草原に戻す)」プロジェクトはすでに25の省、市、自治区で全面的に発動され、2002年末までに累計で、約295万ヘクタールが林に戻され、294万ヘクタールの荒山や荒地で植林が行われた。天然林資源保護プロジェクトが実施され、長江の上流、黄河の中、上流地区では、天然林の伐採はすでに全面的に禁止され、伐採労働者は植樹労働者になり、この地区内にある933万ヘクタールの天然林は、効果的に保護された。

 ――北京・天津地区における砂塵の源を治めるプロジェクトは実施段階に入り、北京市、天津市、内蒙古自治区、河北省、山西省にある75の県において、荒山や荒地での植林と「退耕還林」はすでに267万ヘクタール、山を封鎖し林を育てる事業は467万ヘクタール、草地の整備は1267万ヘクタールに達し、これのよって北京などの砂塵は減少した。

 ――4億ヘクタールの天然の草原は、過度の放牧により、草地の多くが突然荒廃した。このため、2000年から天然の草原の回復・建設プロジェクトが試行され、三年間に20億元を投入した。来年からは「退牧還草(牧畜地区を草原に戻す)」プロジェクトが実施され、前期工事は5年間をかけ、6667万ヘクタールの荒廃した草原の整備に重点が置かれる予定である。(本誌記者 丘桓興)

(『人民中国』インターネット版 2002年11月13日)