「中国の発展は周辺諸国の発展にも有益」対外経貿部

 中国共産党第16回全国代表大会は13日午後、第4回目の記者会見を行い、対外貿易経済合作部の石広生部長が中国の対外貿易状況について紹介、国内外の記者の質問に答えた。

 ――中国の対外貿易が急速に発展し、外資が大量に流れ込んでいる。これに対して発展途上国、とりわけ東南アジア各国には警戒感もある。こうした警戒感をどのように打ち消していくつもりか。

 わたし個人としては、中国の発展はこうした国々に発展のチャンスを与えると考えている。中国の急速な発展は周辺諸国に発展のチャンスと市場、可能性をもたらす。向こう5年間の中国の輸入額は、試算すると1兆5千万〜2兆ドルに達する。東南アジア諸国連合(ASEAN)からの輸入額は、昨年同期に比べ27%増加した。中国が発展すればするほど、周辺諸国の発展の可能性も高まる。中国の発展、とりわけ中国の対外進出戦略の実施により、実力と条件を兼ね備えた国内企業による海外投資が増加する。投資先としては、まず周辺諸国に向けられるだろう。経済のグローバル化が進むなか、どの国も競争を避けて通ることはできない。しかし競争を協力に変えることができる。中国とASEANは10年以内に自由貿易協定(FTA)を締結するが、これは非常によい協力のあり方だ。FTAは双方向かつ開放的で、双方にとって有益だ。中国とASEANはこうした枠組みの下で補完し合い、競争を協力に変えていくことができる。そのため、中国の発展はチャンスであり、脅威にはならないと考えている。 (「人民網日本語版」より 2002年11月14日)