「台湾との政府間往来に断固反対」対外経貿部

 中国共産党第16回全国代表大会は13日午後、第4回目の記者会見を行い、対外貿易経済合作部の石広生部長が中国の対外貿易状況について紹介、国内外の記者の質問に答えた。

 ――米国が台湾との自由貿易協定(FTA)締結を検討しているとの報道についてどう考えているか。

 先にメキシコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の閣僚会議で、ゼーリック米通商代表から直接話を聞いたが、米側では台湾と交渉していないし、交渉準備も行っていないとして報道内容を否定した。われわれは、国交のある国々に対し、台湾と民間の経済往来を行うことに異議をはさまないが、政府間往来には断固として反対する。この問題に対する中国の立場は一貫している。台湾当局はFTA問題を利用し、「台湾独立」と「二つの中国」を企んでいる。これは敏感な政治問題であり、中国は国交のある国々による台湾とのFTA締結に断固反対する。締結すれば大きな政治トラブルが発生し、双方の経済・貿易協力にも影響を与える。 (「人民網日本語版」より  2002年11月14日)