隣の家常菜 うちの社員のご自慢?!手作り料理


電子レンジの蒸し魚
微波炉「蒸」魚

                          写真 文・郭 実


 中国古代の聖人で、思想家の孔子は、かつてこう言ったことがある。「君子の食膳は『食の精を嫌わず、膾の細を嫌わず』」。手の込んだ料理からは、確かに素晴らしいごちそうができるだろう。しかし、現代社会のあわただしい生活の中では、たとえ料理好きでも手間ひまをかけてじっくり料理する時間などあまりない。

カメラマンの郭実さん(自分で撮りました)

 幸いなことに、現代の人々は簡単でおいしい料理を数多く発明している。今回、ご紹介する電子レンジの蒸し魚「微波炉『蒸』魚」は、筆者・郭実の得意料理の一つで、手軽に作ることのできるごちそうだ。

 北京にある食料品市場には、そのほとんどに「活魚コーナー」がある。今回の蒸し魚料理では、淡水魚を選びたい。ハクレン(コイ科淡水魚)は、値段は安いが小骨が多い。スズキや桂魚(ケツギョ)は最適なのだが、いささか高い。そこで、身がやわらかく、小骨が少なく、値段も手ごろな草魚(ソウギョ)を選ぶことにした。

魚は二枚におろして
料理のポイントとなる調味料「蒸魚シ油」
おろした魚を並べ、調味料などを加えてラップをかける
電子レンジに入れ、「七分間、強火で蒸す」

 活魚コーナーのサービスもなかなかのものだ。魚のウロコをそぎ落とし、はらわたを取って洗ってくれる。今回は作りやすいように、頭まで切り落としてもらった魚を持ち帰った。微波炉「蒸」魚の作り方は、次のとおり。

 @ 魚は中骨にそって包丁を入れ、二枚におろす。味がよくしみ込むように、包丁で身に切り目を入れる。

 A耐熱皿にショウガのみじん切りを敷き、皮目を上にして魚を並べる。塩少々をふりかけてから、水と「蒸魚シ油」を少々加える。

 蒸魚シ油は、蒸し魚にはかかせない、あっさり味の特製しょうゆで、「豆シ」(大豆の発酵食品)の成分を含んだ独特なうまみ成分をもっている。

 BAの皿は、ラップをかけて、電子レンジに入れる。「七分間、強火で蒸す」にセットして、スタートボタンを押す。

 Cこの間に、ネギの千切りと、サンショウ油(サンショウをたっぷりの油で炒めたもの)を用意する。魚が蒸し上がれば、その上にネギを散らし、熱したサンショウ油をふりかけて、プーンといい香りがしたらできあがり。

[ポイント]
 ★日本では、ソウギョがなかなか手に入らないため、コイなどの淡水魚で代用しましょう。

 ★蒸魚油の代わりとして、うす味しょうゆを使ってもOK。

 ★魚の生臭さをとるために普通は料理酒を加えるが、素材の味を生かす蒸し魚の場合は、加えなくてもよい。

[材料](2〜3人分)
 ソウギョ、またはコイなどの淡水魚………750g
 蒸魚シ油………………………少々
 ショウガ、ネギ、サンショウ、食用油、塩、水…………………各少々