編 集 後 記  


 
 
 

 

 ▽大連市は東北振興の拠り所です。開港百年の歴史を持つ多元文化が共存する港町でもあります。二十年余りの改革開放により、植民地時代の名残を色濃く残していた古い街並みは、新しく様変わりしました。二十一世紀以降、どんな変化が起きているのか。伝統と革新をどうやって協調させているのか。これらの疑問に答えるべく、大連の特集を組みました。取材の際は懐古の部分にだけ着眼するのではなく、現代の姿も見つめました。

 特集のあとには、大連の変化を長年見つめてきたカメラマン魏壁さんのフォトレポートを掲載しました。特集で示した変化と強く呼応しています。まさに、「無辺の落木蕭蕭として下り、不尽の長江滾滾として来たる」です。
 
 ▽「あの人 あの頃 あの話」に書かれている通り、康大川さんは信念を曲げず孤軍奮闘し、逆境にも屈服しませんでした。すべてを読者のために考える姿勢が、『人民中国』を今日まで存在させた所以です。康大川さんの後輩として、どんな歴史条件のもとでもこの信条を受け継ぐことが、私たちの直面している課題です。困難時は康大川さんを鑑とし、己を鼓舞して友好のために力を尽くします。

 ▽「黄河の両岸を緑に」のレポートは、友好のパワーを見せてくれました。たくさんの日本の若者が汗水流して黄河の両岸に生気をよみがえらせたばかりか、中国人と直接交流したことにより、両国の若者の心に、青々と茂った友好の木を育てました。これと同じように、本誌が、読者の方々から引き続きご支持をいただき、両国民の心をつなぐオアシスとなることを願います。    (編集長 王衆一)

   


 

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