2005年11月号に届いた読者の声
 

百聞は一見に如かず      京都八王子市 中條淳之

 敦煌莫高窟が紹介されていましたが、莫高窟はまさに世界遺産中の遺産、一度は行ってみたいと思っていました。その夢は昨年9月に実現しました。

 「百聞は一見に如かず」の通り、実物は表現できないほどの美しさに溢れていました。特に45窟の「釈迦如来像」とその弟子の「阿難」「迦葉」の豊かな表情はすばらしく、立ち去り難い気持ちでした。

 このような場所を公開している中国に感謝しつつも、永久保存との調和の難しさも知らされました。

夏衍さんの貴重な遺言      長野県大町市 北澤久輝

 李順然先生の「あの人あの頃あの話」を、私は特に興味をもって読ませていただいている。夏衍さんの話には、ただただ感動した。夏衍さんは、日本留学、抗日戦争を経て、中日友好協会の会長という要職に就かれ、中日の将来を見守って来られた歴史の証人だと李先生は言っておられる。

 特に晩年になって、冷静かつ科学的に日本研究を進めなくてはならないと強調した。私たち日本人は、こうした偉大な中国の先覚者の考えを、貴重な遺言として受け留めるべきであると思う。

杜冰先生を大歓迎      東京都千代田区 小林寿美子

 「日本の学生見聞録」を読み、まずびっくりしたのは、杜冰先生が日本の学生たちを実によく的確に捉えられているということ。中国の学生たちと比べ、勉強に取り組む姿勢のなさ、特に服装、髪形、遊びとのけじめがなってない……。

 しかし、昼間きっちり仕事をし、稼いだお金で少人数の学校で学んでいる社会人がいる。こちらの真剣さは中国の学生に劣らないと思う。いつかまた日本に来られたときには、こんな学生にぜひ教えてやっていただきたい。

家族のように見守り支えていきたい      横浜市 白井誠治

 私の後半生の夢の実現として、中国で「白井希望小学校」を開校したのは、2001年10月のことでした。場所は湖北省洪湖市瞿家湾鎮桃花村。村で唯一の小学校です。

 それから瞬く間に歳月が流れ、05年10月に「5周年記念式典」が行われました。私も招かれて出席しました。

 中国に学校をつくったのは、私が中国に助けられ、私の父親が中国に迷惑をかけたからというあくまで私個人の動機です。私の名前のついたこの学校は、私の家族のようなものです。いつまでも見守り、支えていきたいと思っています。

春を待ちわびる気持ちを思う      埼玉県鶴ヶ島市 横山一成

 冬至節の記事に、「亭前垂柳珍重待春風」を毎日一画ずつなぞり、すべてが赤くなったら春がやって来るという件がありました。

 いにしえの中国の人々が、どれだけ春を待ちわびたかその気持ちを思いますと、懐かしさと切なさを強く感じます。あわただしい現代ですが、自分で意識して時間を過ごしたいと思っています。

 今後も、広い切り口での記事を楽しみにしております。

両国関係の夜明けを待ち、努力      東京都狛江市 岩崎鴻一

 「中日間の親近感を回復するには」を読んで、心を痛めた。

 于文さんの報告にあるように、「友好的に付き合ってきた両国の国民の間に、相手を信頼しない気持ちが生まれてしまった」のが今日の姿だろう。

 ただ忘れて欲しくないのは、日本人の半数は、これらの原因を作った小泉首相の靖国神社参拝に反対だということ。中日両国関係の夜明けを于文さんと共に待ち、努力したい。

(担当者 張 哲)

 


     

 
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