新書情報

 『中国人の日本語学習史』
―清末の東文学堂―
劉建雲・著
 

 中国にとって、日本語教育の必要性を最も痛感させられる契機となったのは、中日甲午戦争(日清戦争)の敗北だった。その後、中国では様々な形の日本語教育機関が生まれた。

 本書は、清時代の末期、中国国内で日本語教育がいかに展開されていったかを考察し、特に当時、中国人が日本語を学ぶ場としての役割を果たした「東文学堂」を中心に、日本語学習の実態が明らかにされている。

 学術出版会 2005年11月発行  3780円


 

『劉心武掲秘紅楼夢』
第2部
劉心武・著

 劉心武は、文化大革命の傷痕をテーマにした作品で知られている作家だが、最近、「紅学」と呼ばれる『紅楼夢』の研究に転向した。

 中央テレビで放映されている『百家講談』の番組では、「紅学」シリーズの講座に出演し、独特な観点と興味津々な語り口は、視聴者にとても好評だった。劉心武の『紅楼夢』に対する新しい解釈は、庶民にとって興味の尽きない話題となり、「紅学」研究の専門家からは批判の的にもなった。

 本書は、劉心武の『紅楼夢』に関する一連の著作の最新作である。このほかにも、『紅楼望月』『紅楼解夢:画梁春尽落香塵』などがすでに出版されている。

 東方出版社 2005年12月 28元



『人民中国』おすすめのベストテン(文化関係)


@『非常道――1840−1999的中国話語』 
余世存・著 社会科学文献出版社

B『美国大城市的死与生』 
Jacobs,J・著 訳林出版社

D『中国人史綱』 
柏楊・著 同心出版社

F『万物簡史』 
Bill Bryson・著 接力出版社

H『帝国政界往事―大明王朝紀事』 
李亜平・著 北京出版社

 

A『劉心武掲秘紅楼夢』 
劉心武・著 東方出版社

C『学哲学 用哲学』 
李瑞環・著 中国人民大学出版社

E『華麗血時代―両晋南北朝的類歴史』 
梅毅・著 陝西師範大学出版社

G『話説中国』 
楊善群 鄭嘉融・著 上海文芸出版社

I『原来詩経可以这様読』 
唐文・著 河北教育出版社



 
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