【尚さんの一言】「笑顔で接客」を心がけています。販売成績があがることが一番うれしい。

 幼い頃から歌ったり踊ったりすることが大好きだった尚皓さん。学校で行われるこの種の活動にはすべて参加し、一番積極的だったという。「人から注目されるのが好きなのです。目立ちたがり屋なんでしょうね。芸能人になってテレビに出ることを夢見ていました」と笑う。

 もちろん、20歳を過ぎた今は、現実はそんなに甘くないことを知っている。現在は月給1300元(約1万8000円)で携帯電話を販売する毎日だ。それでも、友人とショッピングやカラオケをし、日々楽しく過ごしている。

 しかし、そんな尚さんに思いもかけないうれしいチャンスが巡ってきた。ある芸能プロダクションの人に声をかけられ、エキストラではあるが、いくつかのテレビ番組やドラマに出演できる機会が与えられたのだ。さっそく、あるトーク番組に呼ばれ、ずっと夢見ていた「芸能人の感覚」を味わった。「次は歌謡コンテストにも参加してみたい」と夢はふくらむ。


   
[AM8:30]
出勤後、制服に着がえ、店の朝会に出る。店長が昨日の売り上げ状況を報告。
  [AM9:30]
倉庫から商品を運び、今日の販売の準備をする。

 
   
[AM11:30]
やってきたお客さんに商品を丁寧に説明。
  [PM12:30]
同僚といっしょに休憩室で昼食をとる。

 
   
[PM5:30]
夕方になってお客さんが増えてくる。この時間までに尚さんが販売した携帯電話は10機。
  [PM8:30]
友人と上京してきた母親といっしょに街をブラブラする。
 

【職場拝見!】


尚さんが勤める「迪信通」は、中国最大の移動通信およびデジタル製品の小売チェーン。尚さんが配属されているショップは、国内外の100種類以上の携帯電話を取り扱っている。

 

持ち物チェック!

手提げバッグ(100元)。どんな服装にも合わせやすいので重宝している。


財布(40元)。中には大好きな台湾の歌手・周傑倫の写真を入れている
 


 
香水。仕事が接客のため、少しだけつけている


MP4プレーヤー(600元)と携帯電話(2000元)。店員価格の20%引きで購入


化粧ポーチ(20元)。大のお気に入り

 

 

【プロフィール】1984年、山西省大同市で生まれる。中学卒業後、北京工業職業技術学院で工業と民間建築を学び、高等専門学校(大学程度)の卒業資格を得る。2005年に卒業した後、中国迪信通北京公司で働く。父親は大同市の果物会社に勤務、母親は同市の林業局に勤める。

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。