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パンダ生息地と殷墟 世界遺産に登録

 7月に開催された世界遺産会議で、四川省のパンダ生息地が全会一致で世界自然遺産に登録された。また、河南省安陽市の殷代の遺跡「殷墟」も世界文化遺産に登録された。
 
  これにより、中国の世界遺産登録数は33となり、スペイン、イタリアに次いで世界第3位になった。内訳は、文化遺産が23、自然遺産が5、文化自然複合遺産が4、文化景観遺産が1。 (『人民日報』)

「パンダ懇親の旅」 スタート

 四川省成都市で結成された「パンダ懇親団」が7月中旬、「世界パンダ懇親の旅」をスタートさせた。世界各地で暮らすパンダたちを訪ねる。
 
  中国のパンダは友好の使者として、数多くの国に贈られている。その数は合わせて20匹余り。同市の対外文化交流協会は、各地に分散して暮らすパンダを訪ねるため、また、世界の各大都市にパンダを宣伝し、都市間の友好交流を促進するため、「懇親団」を結成。米国、フランス、ドイツ、オーストリア、日本、タイなど数カ国を訪れる。最初の訪問地は米メンフィス。   (『成都日報』)

飯塚武教さん 北京で写真展開催

   広告カメラマンの飯塚武教さんが7月27日〜8月9日、「感覚中国」写真展を中国美術館で開催した。
 
   飯塚さんは1998年以来、日本航空の広告撮影をしながら中国の世界遺産を数多く訪れ、中国人は見慣れてしまった自然名勝を独自の視点から撮影。今回はそのなかの40点余りが展示された。

 同写真展は2006年初め、銀座でも開催され、多くのカメラファンやメディアに注目された。飯塚さんは、レンズを通して人々、特に日本の若者たちに、自分が中国で感じた思いを伝え、より多くの人に中国の広さと美しさを感じて欲しいと願っている。  (写真・高原)

福岡アジア文化賞 大賞は作家の莫言さん

 「第17回福岡アジア文化賞」の授賞式が9月14日、福岡県で開催された。大賞には中国人作家の莫言さんが選ばれた。

 同賞は福岡県が1990年に創立。アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績をあげた個人または団体に授賞している。大賞のほか、学術研究賞、芸術・文化賞が設けられ、中国人としてはこれまでに、映画監督の張芸謀さん、社会学学者の費孝通さん、経済学者のタ以寧さんなど7人が受賞している。

 審査委員会は莫言さんに大賞を授賞した理由を、独自の写実方法と豊かな想像力で中国の都市と農村の真実・現状を描いており、現代中国文学の旗手にとどまらず、アジア、世界文学の旗手であるためと説明。大賞受賞記念上映会では、莫言さんの小説がもとになった映画3作『紅いコーリャン』『至福のとき』『故郷の香り』が上映された。

チベット・林芝空港 試験運航に成功

 チベット自治区で3カ所目の民用空港となる林芝(ニンティ)空港が試験運航に成功した。これにより各準備作業がすべて終了し、本格的な運航に入る見通し。初の航路は成都―林芝と予定されている。

 同空港は「世界で最も離着陸が難しい空港の一つ」と言われる。青海・チベット高原の東南部に位置し、1年中雲霧に覆われた海抜4000メートル以上の高い山や険しい峰に囲まれているため、運航に適した日は年間100日前後しかない。林芝地区はまた、「死の航路」とも呼ばれた「駝峰航路」(第2次大戦中、中国と連合国軍が戦略物資を輸送するために使っていた主要な航路)が必ず通過する地でもあった。今回の試験運航も、天候不良のために2回延期され、ようやく成功した。

各競技のロゴを発表

 2008年北京オリンピックの各競技のロゴマークが8月7日、正式に発表された。陸上やヨット、野球など35種目の競技のロゴマークは、「篆書の美」と呼ばれ、篆書の構造をもとに、甲骨文や金文など中国の古代文字の特徴を融合させて創作されたもの。今後、オリンピックの道路標示システムや出版物、広告・宣伝、テレビ中継など多方面で使用される。
 
  同マークを最初に考えたのは中央美術学院の院生である王捷さん(27歳)。西周時期の拓本からひらめき、中国文化を最も代表する古代漢字を使ってロゴをデザインしようと思いついたという。そして、王さんとロゴデザインチームは大量の古典籍を読み、最終的に今回のロゴを創作した。  (『北京青年報』)

外資が初めて農村合作銀行に出資

 オランダのラボバンクと世界銀行傘下の国際金融公社(IFC)はそれぞれ、杭州連合農村合作銀行に出資することで、同行との協議に調印した。外資系金融機関が中国の農村合作銀行に出資するのは今回が初めて。
 
  出資比率は、ラボバンクが10%、IFCが5%。ラボバンクは管理や技術の面でも支援する予定で、高級管理職員を杭州連合農村合作銀行の管理層に派遣し、提携事業の実施を手助けする。 (『中華工商時報』)

家屋の譲渡に個人所得税を課す

  中国国家税務総局の規定により、8月1日から個人が家屋を譲渡した場合に個人所得税が課されるようになった。

 規定によると、税額は実際の成約価格に準じて計算。徴税機関が家屋の不動産価値や徴収する税額を認識できない場合、地方の税務機関が譲渡で得た収入の1〜3%の範囲内で徴収する。また、5年以上自分で使用し、しかも一家唯一の住宅だった家屋の譲渡に対しては、個人所得税は免除となる。  (千竜新聞ネット)

中国ブランド500 トップはハイアール

 国際公認のブランド価値評価機関である世界ブランド研究所(World Brand Lab)とビジネス誌『世界経理人』は、「2006年中国で最も価値のある500ブランド」のランキングを共同で発表した。トップは家電の海爾(ハイアール)、次いで電子製品の聯想(レノボ)、移動通信キャリアの中国移動(チャイナモバイル)。食品・飲料、繊維、アパレル、家電、自動車などの産業からのランクインが多かった。

 同ランキングは、同研究所が中国のブランドを全面的に査定したもの。今年で3回目になる。「500ブランド」には、現在の中国の有力ブランドがほとんどランクインしている。  (『中華工商時報』)

ソニー、中国の高校生を日本に招待

 中日の民間交流を促進するため、ソニーと中華全国青年連合会は7月、中国の高校生20人を日本へ招き、日本の生活を体験してもらうという活動をおこなった。高校生たちは滞在期間中、ソニーのリサイクル工場を見学したり、日本の高校生と交流したりした。またソニー社員の自宅でのホームステイも体験した。

 この活動は、ソニーが行っている社会貢献活動の一環で、訪日した若者と日本社会の相互理解を深めることが目的。当初は米国の若者を対象としていたが、今年は初めて中国の若者を招待した。 (新華ネット)

創価学会教育本部が中国を訪問

 創価学会教育本部の交流団が7月23〜27日、中国を訪問し、教育交流活動を行った。
 
  交流団はまず、生涯教育として文化や芸術クラスを運営している北京の巨人学校を訪れた。同校の筝や書道、舞踊などのクラスを参観し、教師や学生たちと一緒に教育交流会に出席。5月に訪日して創価学園を訪問した数人の教師と学生は、交流会の席上、訪日期間の収穫と感想を話した。その後、宮本発・団長は、池田大作会長に代わって巨人学校の名誉顧問の招聘状を受け取った。

 25日、交流団は中日友好協会で「中日友好教育実践報告交流会」を開催し、宮本団長は生命の尊厳を守り、一人一人の極限の力を掘り起こし、強靭な人格を育成するという「創価教育」の理念を紹介。北京の教師などがこの交流会に出席した。    (写真・高原)

中日韓の青年たちが交流

 中華全国青年連合会、日本の国際交流基金、韓国の国際交流財団が共催する「第4回中日韓青年指導者フォーラム」が7月9〜19日、日本の仙台市、韓国の済州(チェジュ)島、中国の青島市で順次開催された。同フォーラムには3カ国の政府、経済界、マスコミ、学術界から合わせて16人の代表が参加した。

 参加者たちは共同で報告書を作成し、中日韓の3カ国は自由貿易協定(FTA)の交渉を積極的に進め、経済協力をもって東アジア地域の一体化を推進すると提案した。  (『中国青年報』)

ベンチャー投資 半年で2倍以上

 このほど発表された中国ベンチャー投資の2006年中期調査報告によると、06年上半期、中国および海外の投資機関が中国企業121社に対して行ったベンチャー投資は、前年同期比128%増の総額7億7200万ドルに達した。

 都市別投資件数では、北京市が49件とトップで、上海市、深セン市と続く。産業別投資件数では、IT産業が84件と圧倒的なトップ。その投資額は5億6200万ドルで全体の73%を占める。特にインターネット、通信、ICチップなどの人気が高かった。  (『中華工商時報』)


 
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