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2008メートルの巻物完成

 五輪史を書いた2008メートルの巻物が山東省で完成した。2008年北京五輪のスローガン「一つの世界、一つの夢」を中心に、五輪史や古代五輪、歴代の夏季五輪、冬季五輪、パラリンピックの関連知識などが筆で書かれている。

 文字数は約13万字、重さは300キロほどで、山東省の書道家たちが4年以上かけて書き上げた。筆で書かれた五輪史の巻物はこれが初めて。 (『新華毎日電訊』)

ソフト産業人材育成始める

 ソフトウエア産業で、専門人材の育成とサービスシステムをともに確立する計画が始まった。ソフト産業の持続的で安定した発展を促進し、企業や大学、社会の育成機関などが互いに交流し協力できる場を築くのがねらい。

 計画によると、今後2年間で中国に教育拠点を100カ所建設し、ソフトの開発や製作、応用などを教授。情報や科学研究方面の企業で活躍できる人材を育成する。中国最大のソフトベンダーである用友グループや日本のNECなど10社はすでに、同計画のメンバーになっている。 (『経済日報』)

チベットカモシカ ココシリに戻る

 生態環境が改善され、武装した密猟者が減少したことにより、絶滅の危機に瀕しているチベットカモシカが、ココシリに戻り始めている。保護区内の卓乃湖や太陽湖一帯では、1万頭以上の母カモシカが子を出産。出産率は目に見えて向上し、子の数は以前を上回った。

 パトロール調査の結果によると、子を連れた母カモシカは母カモシカ全体の90%を占める。ココシリに生息するチベットカモシカは4万匹を超え、ココシリが再び野生動物の「雪域の天国」になる可能性が出てきた。 (新華社)

黄河源流の生態系を回復

 地球温暖化や人間の過度の活動のため、黄河源流の地域は、1980年代から生態環境が悪化した。青海省マドゥ県にはかつて4000以上の湖があったが、90%近くが失われた。

 そこで、放牧をやめ草木を戻す、住民を移住、人工雨を降らせるなどの生態保護活動を2003年から開始。現在、当地の生態系は回復しつつある。失われた湖の3800余りが高原に戻り、豊かな水草を求めて多くの野生動物がやってくるようになった。降雨量も増え、黄河源流の水位を上げている。 (新華ネット)

内蒙古での植林 300万本達成

 命を大地に返す運動として、内蒙古自治区の砂漠緑化活動を行うNPO法人「砂漠緑化アミダの森」は今年の春、300万本の植林を達成した。「アミダの森」は9年前に結成され、年数回「植林ボランティア緑の協力隊」を内蒙古の砂漠に派遣し、植林を続けてきた。

 植林をきっかけにして教育基金を積み立て、砂漠に住む貧困で学校に行けない子どもたちへの援助も行っている。まずは日本からの苗木募金で苗床を作り、その苗床で村の人々と子どもたちは苗木を育てる。そして育てた苗木は「アミダの森」が買取り、植林する。こうした教育基金のおかげで、32人の貧しい子どもたちが安心して学校に通えるようになった。

 共同植林を通して、地元の蒙古族中学校の生徒たちと日本の岐阜県清祥高校の生徒たちも仲良くなり、相互理解と交流を深めている。

 故選一法・理事長は、砂漠はとても広いため、もっとたくさんの人々に植林活動に参加してほしいと呼びかけている。 (写真・王蒙志提供)

地震データをネットで

 地震に関する500ギガ以上のデータを掲載するサイト(http://data.earthquake.cn)が開設した。地震データの問い合わせやダウンロードの需要に応じ、地震観測や地磁気、地球観測、地震災害状況などの情報を提供する。 (人民ネット)

宇宙での開花を「中継」

 育種衛星「実践8号」は宇宙飛行の間、野菜の開花過程を2時間ごとに撮影し、その写真100枚以上をその都度地球に発信した。植物の宇宙での成長過程を「中継」したのは中国では初めて。

 写真によると、無重力状態の中では、花びらがどの方向に広がればよいか分からなくなるため、曲がりくねって開花する。また、花の咲く時期が長くなり、おしべやめしべも非常に短い。研究者たちが今注目しているのは、無重力状態の中で、花粉はめしべの柱頭に付着するかということ。植物が宇宙で繁殖できたら、宇宙旅行の食物や酸素供給を解決する大きな手立てとなる。 (『文匯報』)

新世代CPUを開発

 中国は新世代のコンピューターの中央処理装置(CPU)「竜芯2E」の自主開発に成功した。「竜芯2E」は4700万個のトランジスタを集積。大きさは親指2つ分くらいで、消費電力は3〜8ワット。性能はかなり高いものになり、インテル「Pentium4」の水準に達した。 (新華ネット)

三峡ダム建設 123万人が移住

 三峡ダムの建設が始まってから、ダムに水没する地域は湖北省や重慶市の20の区や県に及んだ。すでに123万人が別の地に移住しているが、そのうち約80%が重慶市の住民。2008年までには残りの住民の移住が終了する見通し。 (『新華毎日電訊』 写真・劉世昭)

チャイナネット 中国不動産サイト開設

 中国情報を多言語で発信するニュースサイト、チャイナネットは9月16日、不動産の専門サイト「不動産中国」(http://house.china.cn)を開設した。開設式は国務院新聞弁公室の記者会見ホールで行われ、中国人民大学新聞伝播学院の趙啓正院長(前国務院新聞弁公室主任)や中国外文局の黄友義・副局長をはじめ、国土資源部や中国人民銀行、建設部など関連部門の高官、不動産業界の関係者が出席した。

 同サイトはネットワークや映像、文字を通して中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語、アラビア語、ロシア語、韓国語など多言語で中国不動産の最新政策や購入指南、動向などの情報を提供する。政府側としては初の専門不動産サイト。試行段階のアクセス数は2800万を超えた。 (写真・沈暁寧)

男女比率、118対100に

 人口の1%を対象にした調査から、中国の新生児男女比率は118.58対100であることが分かった。専門家の予想によると、2020年には3000万人の男性が結婚相手を探すことができなくなる。

 このようなアンバランスの状態になったのは、「息子が親の面倒をみる」や「男尊女卑」という考えが、特に農村部にはまだ残っているからだ。そこで現在、「女児を大切にする」という活動が始まり、社会や家庭において女児を重要視し、その利益を守ろうと呼びかけている。一部の地域では、女児だけの家庭に対して「補助金の支給や女児の医療や教育を優遇する」といった特殊な措置を実施。中国政府は、3〜5年のうちに男女比率のアンバランスを抑制するとしている。 (『新華毎日電訊』)

祝祭日の結婚 幸せ7割、悔しさ3割

 中国の伝統的な習わしでは、結婚は吉日を選ぶ。最近の若者もこれに習って、祝祭日の連休に結婚する人が増えた。

 祝祭日の結婚はその喜びのムードに乗じることができるし、親戚や友人たちにも時間がある。しかしその一方、結婚ラッシュとなるため、ホテルは超満員、化粧も順番待ち、「婚車」(結婚式の際の移動に使う車)の予約もままならないと、花嫁花婿には悩みや悔しさも少なくない。半年前にホテルを予約しなければならないという状況にまでなっている。

 社会学の専門家はこれに対して、結婚は個人的な行為であるため、伝統的な束縛に従う必要はなく、実用性を重んじたほうがよいと提案している。 (『新華毎日電訊』  写真・沈暁寧)

「0キロポスト」天安門広場に登場

 中国の幹線道路の起点を示す「0キロポスト」が9月、天安門広場の正陽門前に登場した。

 「0キロポスト」は青銅合金で作られ、図案は中国古代の東西南北を象徴する「青竜、白虎、朱雀、玄武」と篆書の「東西南北」で構成。中心のアラビア数字の「0」が起点となり、「0」の周りには「中国公路零公里点」と中国語と英語で書かれている。標識の周囲は64のマークを使って伝統的な64方位を示している。 (『北京青年報』)

西安初の地下鉄 建設始まる

 陝西省西安市は、同市にとって初の地下鉄となる2号線の実験区間の建設を開始した。建設期間は30カ月、投資総額は2億7000万元におよぶ。

 2号線は全長26.4キロで20の駅が設けられ、市の南北を貫く幹線となる。完成予定は2011年。線路は城壁や堀、重要な文化財保護区を避けて、地下20メートルのところに建設される。工事は先進的な方法で進められ、厳密で科学的な保護と監視測定によって、文化財には影響が及ばない。また、振動や騒音を減少する設計により、運行してからも文化財の安全を保証する。 (西安新聞ネット)

円明園をデジタル映画で再現

 1000万元以上を投入した大型の歴史記録映画『円明園』が完成した。北京科学教育映画製作所と広西テレビ局が共同製作したもので、円明園の150年におよぶ建設過程から、広く精巧な皇室園林、清代の皇帝たちの園内での生活の様子、1860年に英仏連合軍によって略奪・焼き払われた悲惨な結末までを映し出している。

 製作スタッフたちは、歴史の記録や文化財をもとに、中国が開発した三次元技術や特殊撮影、コンピューターの特殊技術などを使って、5年間をかけて35分間の作品を製作。作品の中の建築物や2000以上の扁額、対聯などはすべて細かく考証されたもので、模様や文字を正確に再現した。この製作は中国のテレビ映画業界の特殊撮影の手本となっている。 (『文匯報』)

新「中華老字号」を認定

 商務部は老舗企業を認定した新しい「中華老字号」リストを発表した。@商標の所有権または使用権を持つA1956年以前に創立B受け継がれている独特の商品、技芸、サービスがあるなど7つの条件をもとに、27の省・自治区・直轄市にわたる434社が認定された。そのうち北京の企業は67社で、全国トップだった。

 「老字号」に認定された企業は、食品加工、飲食、宿泊、小売、医薬、サービス、工芸美術、紡績、印刷など多くの業種におよび、漢方薬の「同仁堂」や北京ダックの「全聚徳」、酒の「茅台酒」、茶の「呉裕泰」など影響力の強い企業が名を連ねた。商務部は今後3年で1000社を「中華老字号」に認定する予定。 (新華ネット)

古民家を展示する公園

 四合院や門楼、廟、囲いなど、北京の伝統的な民家や花壇、緑地、竹林などを再現した「民家公園」が、北京の北二環路沿いに建設された。

 公園は長さ2キロ、幅25メートル、面積6800平方メートル。公園内の建築物の多くの柱やレンガ、かわらは古い民家が立て壊されたときに遺されたものを使用。さまざまな時代のさまざまなタイプの民家を展示しており、古い北京の「民家展覧の場」となっている。 (『北京晨報』 写真・沈暁寧)

中部地区での再投資 外国投資家に税還付

 国家税務総局はこのほど、外国投資家が中部地区で再投資する場合、税還付を受けることができると発表した。

 外国投資家が外商投資企業から取得した利益を当該外商投資企業の増資や新規企業の設立に用いる場合、経営5年以上だったら、再投資分の既に納付した税の40%が還付される。新規企業が輸出企業やハイテク企業の場合は、100%還付される。 (新華ネット)

安徽省初の民営航空会社 運航スタート

 安徽省初の民営航空会社、合肥聯華航空管理公司が運営する航空路線が10月1日、正式に運航を始めた。これにより、同省の航空市場は国営、地方運営、民営の3者の競争が始まる。

 合肥聯華航空管理公司はボーイング737型旅客機を1機所有し、「天津―合肥―昆明」を毎日1往復する。今後は合肥から北京、上海、張家界、長沙などへの路線も開設させる予定で、1〜2年の間には2〜5機のボーイング旅客機を導入したいとしている。 (新華ネット)

頤和園の代表建築物 修復終わる

 北京の頤和園で、排雲殿、仏香閣、長廊という3つのシンボル的建築物が、630日におよぶ修復を終え、再び一般公開された。

 今回の修復工事は、「文化財と古建築のもとの姿や風格を保護し、その価値を損なわない」という原則のもと、6000万元以上を投入して行われた。修復面積は9390平方メートルにおよび、新中国成立以来、頤和園の主要風景区としては最大規模の修復工事だった。 (『中国青年報』 写真・劉世昭)

泰山など「世界地質公園」に登録 

 ユネスコの第3回世界地質公園(ジオパーク)審査会で、山東省の泰山、河南省の王屋山−黛眉山、伏牛山、広東省と海南省の雷瓊、北京市の房山、黒竜江省の鏡泊湖の6つの地質遺跡が「世界地質公園」に登録された。これにより、中国の「世界地質公園」は18カ所になった。 (『新華毎日電訊』)

蘇州博物館新館オープン

 世界的に有名な建築家、貝聿銘(イオ・ミン・ペイ)が設計した蘇州博物館の新館がオープンした。

 新館は拙政園と忠王府の西側にあり、敷地面積は1万9000平方メートル、投資総額は3億3900万元。蘇州の古典的な園林の風格を参考に建設され、築山や湖などで江南水郷の情緒を作り出している。大量の文化財や宝物が収蔵され、蘇州の歴史文化を知ることができる。 (『文匯報』)


 
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