編 集 後 記  
 
 
 
 

 

 ▽千年以上前、唐の都・長安はユーラシア大陸で最もにぎやかな都会の一つでした。シルクロードを通じて伝えられた中央アジアや南アジアの文明は、ここで中原文明ととけ合い、これにより東アジア文明は盛んになりました。

 千年の後、唐の都は地上から姿を消しましたが、中日の考古学者たちは遺跡の発掘と保護に力を入れ、その全貌を再びこの世に甦らせました。今月号の特集はこの発見過程を紹介しました。開放的で包容力があり、平和と調和を実現した盛唐が残した知恵をご覧ください。

 ▽唐代から千年経った今も、私たちの理想は調和の実現です。特に重要なのは人と自然との調和です。行き過ぎた開発により、四川省の生態系が破壊され、長江の上流地域は頻繁に洪水に見舞われるようになりました。そこで、安寧河の河谷では森林造成モデル計画がスタート。JICAのスタッフたちが6年にわたって現地の人々と一緒に奮闘した結果、かつての不毛な地は生き生きとした大地に生まれ変わっています。李建華さんがその状況を現地で取材し、寄稿してくれました。

 ▽2006年もまもなく終わります。今年1年、本誌で連載を持ってくれた筆者の皆様、ありがとうございました。来年も引き続き魅力的な記事を期待しています。また、本誌に寄稿してくれた方々、さまざまな形で支持してくれた皆様、読者の皆様、編集顧問の方々にも感謝の意を表します。来年もよろしくお願いします。 (編集長 王衆一)

   

 
 
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