2006年10月号に届いた読者の声
 

太極拳は「健康と楽しみ」          兵庫県芦屋市 森安春夫

 2年前、上海に旅行した時、朝の公園で見た太極拳に魅了された。鳥が大きく羽を広げたり閉じたり、円を描くようなゆっくりした全身運動で、シニアにとってこれこそ健康体操だと思った。

 それ以来、週一回の教室に通っている。思った以上に難しく、ようやく「24式太極拳」を覚えたところだ。一見して踊りのように見えるが、一つ一つの動きには守りと攻めがあって、自然と護身術が身についたような気がする。

 70の手習いとして始めたが、少しずつわかってくると面白い。寝る前に太極拳を楽しめば、心地よく眠れる。これからの老後人生も太極拳を「健康と楽しみ」のひとつとして続けたい。

塘沽区の発展ぶりに驚き        埼玉県鶴ヶ島市 横山一成

 私は出張ベースで年5〜6回、足かけ10年間、塘沽の近くにある芦台で仕事をしておりました。ここ4年、当地を訪れておりませんでしたので、塘沽区に関する記事には驚きました。

 私がいたのは、町並みが整理され始め、きれいな街になりつつある頃です。高速道路も少しずつつながり、唐山に仕事で出掛ける時は非常に恩恵を受けました。

 いつも思うことですが、中国では仕事がスタートしたら、そのスピードは非常に速い。トップダウン方式の良さが発揮されるからだと考えます。人間の強い意志がとてつもなく大きなことを成し遂げるものだとつくづく思います。

教育の機会均等は大切         兵庫県西宮市 中原正典

 チャイナスコープを読んで、とてもありがたいことだと思いました。憲法に教育の機会均等をうたっても、貧困学生が実際に高等教育を受けられなくては何にもなりません。私は上海からの引揚者で、父母は天津におり、日本では無一物、アルバイトと奨学金で予科と大学を卒業しました。

 中国では多元的な学業援助システムを確立されたとのこと、慶賀にたえません。

 日本の奨学金は返済義務があっても返済しない人が増え、危機にあると聞いています。中国の貧困学生の方、もし返済義務があるとしたら後輩のためにも義務は必ず守ってください。

いつまでも素晴らしい関係を        長崎市 小島隆行

 「『琉球賓館』の樹々に花開く」の記事に目を引かれました。

 沖縄は今でこそ日本の都道府県のひとつですが、130年ほど前までは、日本とは別の琉球王国として独立国家でした。特に明・清時代の中国とは特別な関係で、民間人の間にも素晴らしい関係が保たれていたことと思います。その琉球国の使節が宿泊した琉球賓館の傍らに、当時植えた樹が今でも残っていて、花をつけているとは本当に驚きました。

 これからも中国と沖縄、中国と日本が互いに素晴らしい関係を保っていきたい、いかねばならないと強く感じました。

親の背中を見て子は育つ      広島県東広島市 石ア正光

 チャイナスコープを読んで、以前、河南省の鄭州大学に短期留学した時のことを思い出しました。

 私はその時、そこの学生たちの貧しさと向学心に驚きました。それに比べて、日本の大学生の向学心の無さにも驚きます。日本には「親の背中を見て子は育つ」という諺がありますから、これは親の責任です。

 貧困学生の多くは農村出身と聞いています。中国の貧困学生たちは、農村で黙々と働く親を見て育ったのだと考えます。

「香包」をまた買いに行きたい      名古屋市 市原秀郎

 中国には数多くの工芸品がありますが、「香包」も素晴らしい工芸品のひとつだと思います。

 私が4年前のシルクロードの旅行の際に、上海の土産物店で買ったのは「香包」だったと思います。しばらく部屋に飾っていました。とにかく色が綺麗なので、何度眺めても心を和ませてくれました。

 今はもうありません。いつだったか、我が家へ遊びに来た子どもにあげたような気がします。『人民中国』の写真を見ていて、また買って帰りたいなとの思いにかられました。丹精をこめた作品は素晴らしいものですね。

 (担当者 張 哲、単 涛)

 

 

 
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