【韓さんの一言】
書斎で習字をするのが最大の楽しみです。おのずと別の世界へ誘われます。

 幼少時から字を書いたり絵を描いたりすることが大好きだった。大学のとき、建築工程図の製作を学んだことで、鉛筆画やペン画の基礎を身につけた。

 同時に習字も始めた。まずは柳体(柳公権の書体)から入り、魏碑体、顔体(顔真卿の書体)と進んだ。楷書、行書、草書、隷書、小篆、大篆も熱心に練習。あっという間に月日が過ぎたという。1982年には、雲南省の画家、張利民先生について花鳥画や山水画、動物画、人物画などを学んだ。

 北京出張の際には、書道用品の老舗「栄宝斎」に足を運び、店内に飾られている作品を鑑賞したり、手本や画集、文房四宝(筆、墨、紙、硯)を買ったりする。書道の大家であった故・啓功さんにも二回会ったことがある。書道の真諦を教えてもらった。

 書画とは打って変わって、テレビでボクシングの試合を観戦するのも好きだ。「書道や絵画は陰陽の調和が必要だからかもしれません。『動』をもって『静』を破るのです」


   
[AM6:00]
近くのプールへ行って1時間泳ぐ。40年間続けている習慣のひとつだ。
  [AM8:00]
妻と一緒に朝食をとる。雲南省の名物、小鍋で作ったビーフンが大好物。

 
   
[AM9:00]
会議に参加。鳳慶県の都市計画と観光区の計画設計について話しあう。

  [PM1:00]
楚雄イ族自治州の黒井鎮へ出かけ、実地調査をする。

 
   
[PM5:30]
仕事を終えたあと、あるギャラリーへ行き、新しい作品を鑑賞し模写する。

  [PM9:00]
書斎で習字。心落ちつくひとときだ。
 
【書斎拝見!】


15平方メートル。内装に3万元をかけ、部屋の半分は習字や絵を描けるスペースにした。書斎の戸を閉めると、心配事はすべて消え去り、静かで穏やかな世界が広がるという。

 

 

持ち物
チェック!
 
  3000元で購入したビジネスバッグ。しっかりしているので大切な書類も入れられる。

 
 

筆と印章。農村へ調査に行くときの必需品。時間があると習字をしたり絵を描いたりする

 
 
スケッチブック。これを手にして目の前の風景をスケッチすることがよくある

 
風水コンパス。香港の知り合いが送ってくれた
 
 

都市計画プランナーの免許証

 
 
 
【プロフィール】 1951年湖南省に生まれる。清華大学の建築工程学部を卒業後、雲南省建設庁都市計画処に就職。現在、都市計画のチーフプランナーをつとめる。中国建築芸術文化協会の理事。作品はこれまでに「世界華人芸術家書画作品展」で優秀賞、「第1回中国篆刻書道展」で銀賞を獲得。日本で展示されたこともある。

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。