▽今年5月、中国初の少数民族自治区である内蒙古自治区が成立60周年を迎えました。そこで今月号の特集は、当地の草原と砂漠に住む人々の生活に焦点をあてました。現地を取材する中で、たくさんの日本人ボランティアが環境改善のためにさまざまな支援をしていることを耳にしました。中日の環境保護事業に貢献した先達、そして現在活動している方々に心から敬意を表します。

　▽今月号の表紙は、中国国際放送局（北京放送）の協力を得て撮影した、内蒙古自治区出身のブレンバヤルさん夫婦とその姪のユニット「吉祥三宝」です。2年前にリリースされた彼らの歌『吉祥三宝』は中国全土を風靡しています。特集と「快楽学唱中文歌♪」でも「吉祥三宝」に関する話題を扱っています。本誌で彼らの物語を読み、北京放送を通して彼らの美しい歌声を味わってみてください。

　▽以前、北京放送で日本語番組を担当していたノンフィクション作家の青樹明子さんが「放談ざっくばらん」に寄稿してくれました。音楽番組を通して、中国の若者たちとの交流が深まり、気持ちが結ばれたエピソードが書かれています。

　▽中日間の文化交流は、これまでずっと、衰えることなく続いてきました。20世紀初め、日本の新派劇や新劇などの刺激を受け、中国に現代舞台劇「話劇」が生まれました。誕生から100年の歳月を経て、現在は1990年代中後期に日本と交流した小劇場の芝居が主役になっています。「チャイナ・ストリーム」では話劇の現状を紹介しました。　（総編集長　王衆一）