「普通話」を勉強中の香港の学生
陳ウンサンさん
陳ウンサンさんの20歳の誕生日(陳ウンサンさん提供)

 表紙の5人は陳ウンサンさん(左から2番目)と彼女のクラスメートの李慰慈さん(左端)、林頴玲さん(右から5番目)、董頴嘉さん(右端)、李紫テイさん(左から3番目)。彼女たちは、香港理工大学専上学院中英バイリンガル同時通訳コースの二年生だ。

 香港で生まれ育った彼女たちは、幼い頃から広東語を話しているため、「普通話(標準語)」は得意ではなく、ヒヤリングと会話の能力が若干劣っている。この数年、香港では標準語を使う機会が増えつつあり、多くの企業では採用の際に標準語のレベルを重視するようになっている。このため、彼女たちは大学に入ってから自分の専門のほかに、選択科目として標準語を学んでいる。すでに大学生となった彼女たちにとって、標準語を勉強することは、将来の就職にも直接結びつくことなのである。

 2年ほど勉強して、発音にはまだ少しぎこちないところはあるものの、標準語でコミュニケーションをとることはまったく問題ない。彼女たちの中で北京に行ったことがあるのは、陳ウンサンさんだけ。イギリス系のクォーターで、細身で背が高く、均整の取れたスタイルの持ち主である彼女は、友人の紹介でファッションモデルのアルバイトをしている。彼女にとって北京での一週間は、とても楽しいものだった。北京の生活はのんびりしていて、シンプルで、香港のようにテンポも速くなければ、プレッシャーもなかったからだ。

 けれど、陳ウンサンさんはプロのモデルになるつもりはなく、今後PR及び広告コースを受験して学位を取りたいと考えている。学校に通うこととモデルのアルバイトのほか、彼女はスポーツとダンスが好きで、さらにこの2年は料理にも非常に興味を持っている。よく家でケーキを焼いたり、中華料理を母に習ったりしている。将来はやはり香港で働きたいと陳ウンサンさんは言う。両親にとって自分は一人娘なのだから、両親のそばにいたいと考えているからだ。(文・侯若虹 表紙写真・馮進)

 

 

 
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