2008年五輪ヨットレース開催地―青島E
ヨットの都
荘暁蓉=文 杜永建=写真

高速道路の両側のいたるところに、ヨットレースを迎えるため新しい看板が見られる。

 8月の青島国際ヨットレースが近づくにつれて、青島の「ヨット」の息吹は次第に濃厚になり、「ヨットの都」としての魅力もますます明らかになっている。

 青島の空港、港、バスターミナル、迎賓大道、市区の主な通り、住宅街、広場のいたるところに見られる、2007年青島国際ヨットレースの看板、ポスター、オブジェなどが、全国各地から青島を訪れる人々に告げている。「ここはヨットの都で、国際ヨットレースの開催地、2008年五輪ヨットレースの開催地です」

 「ひとりひとりが主催者のつもりで、国際ヨットレースを成功させよう」という大きな広告に、青島人の情熱と客好き、そして国際ヨットレースと五輪ヨットレースを成功させるという自信と決意が現れている。2006年に開催された青島国際ヨットレースは、800万の青島市民が世界へ向けて提出した、すべての人を満足させる合格答案である。今日、2007年国際ヨットレースが再び情熱の火を点すとき、人々はさらに熱烈なレースの雰囲気を目にすることができる。市内の通りにはオリンピック・迎賓ストリート、オリンピック・テーマストリートなど「オリンピック」の文字が冠されている。すべてが念入りに計画、配置され、濃厚かつ整然と秩序を保っている。ラジオ、テレビ、新聞、雑誌から屋外広告、電子スクリーン、オフィスビル内の液晶モニター広告、インフォメーションボックスまで、青島のあらゆるメディアのいたるところに、2007年国際ヨットレース関連報道を目にすることができる。国内の主なポータルサイト、主な英字新聞、雑誌などにおいても同様の内容を読むことができる。青く波打つ海面に、ぽつりぽつりと白い帆が海の使者のごとく浮かび、皆様のご来臨を熱烈に歓迎する。青島へようこそ!

市内の通りもヨットレースの広告で一新された。
青島国際ヨットレースのシンボルマークは、人々の記憶に残る新しい観光ポイントとなっている。
   

 1840年代から1950年代にかけて建てられた建物には、浮き彫りが施されている。その多くが海をイメージする「波紋」の装飾である。たとえば、ドイツ膠澳(青島の古称)総督官邸旧跡の外壁に、波紋の模様が見られる。旧跡の東側にある花崗岩の妻壁には、縄をかける杭、錨のチェーンやフィッシャーマン・ノットの模様も残っている。青島の人々は建築に、海の波、船、灯台、舷窓などのイメージを融合させている。このような文化的特徴は、海からの賜りものであり、青島の人々と海と調和の取れた生活の反映でもある。

  「2007年青島国際ヨットレースは、全市民をあげての盛大な催しであり、誰もがこのために忙しさを楽しみ、貢献できることを誇らしく思っている。彼らは自分の苦労や努力をもって、美しい街の美しい願いを示している」とある旅行客は感慨深げに言った。2007年青島国際ヨットレースは、さらにすばらしいレースとなり、2008年五輪ヨットレースを迎えるためのテストレースとして成功するに違いない。

 2008年のオリンピックに向けて、青島はすでに準備万端である。



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