メディアフォーカス MEDIA FOCUS
三聯生活週刊』
五輪開会式の難題

 2008年の北京オリンピックの開会式準備は脚本段階まで完成し、出し物の舞台稽古がせわしなく進められている。2年間にわたって世界的に募集した、開会式プランの中から選ばれたプログラムが、いかにして中国の魅力を世界に向けて披露するのか、現時点ではまだ秘密だ。

 これまでのオリンピックのように主催国の歴史・文化を語るというのであれば、中国には取り入れるべき内容は豊富にある。温家宝総理は「オリンピックの開会式は外国人にもわかるものでなくてはならない。これはひとつの挑戦である」と述べた。開会式については、「大規模で勢いのあるパフォーマンスで、中国の悠久の歴史と燦爛たる文化の衝撃と感動を観衆に感じてもらおう」と提案する専門家もいる。それに対し、「それは外国人の観衆には喜ばれるかもしれないが、盛大なパフォーマンスを見慣れている中国国内の観衆は新味のない常套手段だと感じるだろう」と心配する反対意見もある。現在、この難題は開会式の監督を務める張芸謀氏の肩にかかっている。

 近年来、張監督は北京オリンピック誘致のための宣伝フィルムやアテネオリンピック閉会式において披露された『中国の8分間』などの監督を務め、北京の開会式のための探求と試みを進めてきた。開会式のプロデューサー路健康氏は、4万人近くに上る出演者、100万点にも及ぶ道具や衣装、先進的な科学技術、1億元を超える財政面でのサポートと一流の監督をもってすれば、全世界に忘れがたい精神文化の「盛宴」を捧げることができる、と固く信じている。


『新世紀週刊』
「順番待ち」が商売に

 ある分譲マンションの販売所前で2晩も順番待ちをしていた張さんは、ようやく分譲住宅の契約書を手に入れ、委託者から300元の報酬を受け取った。張さんは「北京時光専列パオ腿公司」の職員で、汽車の乗車券の購入、病院で治療を受けるための整理券入手、銀行での支払いなどを代行する仕事をしている。いずれも簡単なことのようだが、長時間の順番待ちは実に忍耐力と体力の試練である。ちなみに、会社名にある「パオ腿」とは「使い走り」という意味である。

 今年初めに大都市で行われた社会調査によれば、列に並ぶのは文明と秩序を体現するという認識を人々は普遍的にもってはいるものの、一部の「不合理な行列」を不満に思っていることがわかる。例えば、給料の引き出し、水道代・電気代・電話代の支払い、さまざまなローンの支払いなどの手続きはそれぞれ異なる銀行の取り扱いとなっているため、それぞれの銀行に足を運んで処理しなくてはならず、消費者は長時間に及ぶ待ち時間という苦境に陥る。

 また、医療環境の整備の不均等によって、大手の病院には患者があふれ返っているが、小さい病院を訪れる患者はごくわずかというありさまだ。社会資源の独占と公共サービス力の不足が、このような「不合理な行列」を引き起こしている。そこで、張さんのような「順番待ちのプロ」が生まれたのである。

 しかし、公共サービスの技術的手段の改善と制度の整備が進むにつれ、この商売も廃れていくはずであり、決して将来性のある商売とはいえない。


『南風窓』

過ぎ去りし日本留学神話

 2007年5月、日本政府は2025年までに外国からの留学生の受け入れを35万人に増やすという方針を打ち出した。1983年に日本政府が「留学生受け入れ10万人計画」を推進したことを思い出さずにはいられない。

 当時、そのプロジェクトのために中国の学生や研究者が日本を「留学の聖地」と見なし、日本留学ブームがその後20年間続くことになった。2003年、日本にいる中国人留学生は7万人以上に達し、日本における留学生全体の67%を占めた。しかし、中日関係の複雑化に伴い、2004年以降日本が批准した中国からの留学生はわずか20%のみとなり、中国人の日本留学への道は「氷河時代」に入った。

 このような日本の状況に対し、欧米諸国は留学生の審査・許可制度の簡素化や奨学金増加などの措置を実施し、学生を奪い合った。そうした国々は留学生から相当の収入を得ると同時に、社会に役立つ大勢の優秀な外国の人材を取り込むことになった。一方、「少子化」という問題を抱える日本は2003年、17カ所の大学が学生不足によって閉校に追い込まれた。「35万人計画」は、日本が危機感を抱いての政策的調整だと言えるだろう。

 24年の時を経て、日本留学を志向する中国の学生たちは理性的に、日本での生活環境や留学後の発展方向などの要素に基づいて、その魅力の所在を考えるようになった。多くの中国人にとって日本留学は、人生の選択肢のひとつから人生経験のひとつになったのである。 

 

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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