外交部スポークスマン、中国政府の立場を重ねて表明


 中国外交部の孔泉スポークスマンは13日北京での記者会見で、「中国はイラク問題を解決するための新決議採択に賛成しない」との立場を改めて強調した。

 孔泉スポークスマンはその際、「1441号決議は国連安保理の15の理事国によって一致して採択されたもので、今も尚実行中だ。国連両機構のイラクに対する兵器査察が既に進展と効果を収めたことから、兵器査察は必要なものであることを物語っている。たとえ困難や問題が存在しても、その作業を続けていかなければならない。現在、安保理の1441号決議をよく実行した上で、更に査察を強化していくことが急務となっている。」と強調し、査察作業を全面的に支持するようイラクに要望した。

 また、孔泉スポークスマンは朝鮮の核問題について、「現在、国連安保理が朝鮮の核問題の解決に介入してはいけない」と指摘した。

 孔泉スポークスマンはその際、「国連安保理には確かに朝鮮の核問題を討議する専門家レベルのグループがある。中国もそのグループのメンバーである。」と述べると共に、「朝鮮の核問題では、アメリカと朝鮮との話し合いが問題解決のカギとなっている。各方面が問題解決に向けて努力していくべきだ。現在、安保理が朝鮮の核問題の解決に介入してはいけない」と強調した。

 孔泉スポークスマンは更に、連合国家「セルビア・モンテネグロ」のセルビア共和国のジンジッチ首相が12日暗殺されたことに哀悼の意を表わし、「中国政府はジンジッチ首相がセルビア・モンテネグロと中国との関係発展に払ってきた努力を高く評価する」とした上で、「中国は如何なる形のテロリズムをも非難し、それに反対する。我々はセルビア・モンテネグロの安定維持と発展を希望する」と述べた。

 孔泉スポークスマンは、また「アメリカのチェイニー副大統領が予定通り、来月中国を訪問する」と発表し、「中国とアメリカの政府高官が相互訪問し、重大な国際問題について意見を交換することは両国関係の発展にプラスである」と述べた。

           (「CRI」3月14日より)
2003年3月20日