アメリカの対イラク攻撃に国際社会が反応


 バグダッドの現地時間20日5時40分ごろ、アメリカはイラクに対する軍事攻撃を始めたが、イラクのサハフ情報相が明らかにしたところによると、アメリカの初日の空襲によって、10人ほどの死者がでたとのことだ。

 ところでイラクに対する軍事攻撃開始後、一部の国は当日、それぞれ反応を示した。

 フランスのシラク大統領はその談話で、アメリカがイラクに対する戦争を一方的に発動したことに遺憾の意を示した上で、「イラクへの軍事攻撃がどれだけ続こうと、いずれは深刻な結果を招くだろう」と指摘した。
またドイツ政府も同じ日に声明を発表し、「イラク問題の平和プロセス回復で国連と安保理は主導的役割を果たすべきだ」と強調し、ロシアのカシヤノフ首相は、アメリカが国連安保理の同意を得ずに武力でイラク問題の解決をはかったことに遺憾の意を表した。

 さらにベルギーのフェルホフスタット首相も声明を発表し、アメリカの対イラク攻撃に失望の意を示し、NATO・北大西洋条約機構のスポークスマンは「アメリカの行動はNATOの立場を代表してはいない」と強調した。
一方、日本と韓国はアメリカの軍事行動に理解と支持を表明し、オーストラリアのホワード首相も、「湾岸地域に派遣したわが国の軍隊はすでにアメリカの対イラク戦争に参加している」と発表している。

              (「CRI」より)2003/3/21