対イラク戦争について声明発表 全人代外事委員会


 全国人民代表大会外事委員会は21日、対イラク戦争について声明を発表した。声明の全文は次の通り。

 米国をはじめとする国家が20日、イラクに対する軍事行動を開始した。われわれはこれに強い不安を感じる。

 中国は国連安保理の常任理事国として、安保理の団結、権威、役割の維持に努力し、国連の枠組みによる政治解決を主張してきた。イラク政府に対しては、安保理関連決議の厳格かつ全面的、適切な履行、大規模破壊兵器の徹底廃棄を求めるとともに、イラクの主権と領土保全は十分に尊重されなければならないと考えてきた。安保理が全会一致で採択した決議1441は、イラク問題の政治解決にとって重要な基礎となる。平和への望みを捨てないために、中国は関係国と協力して努力を行ってきた。

 米国などによる対イラク軍事行動は人道的災害を招くことになる。イラク国民に人的被害、財産的被害を与え、地域の平和と安定にも影響を与える。われわれは事態の進展に深い憂慮を表明する。われわれは関係国に対し、国際社会の願いを受け止めて軍事行動を停止し、速やかに政治解決の道に戻るよう強く呼びかける。

         (「人民網日本語版」より)2003年3月24日