中英外相が電話会談 イラク問題で意見交換


 外交部の李肇星部長は31日夜、ストロー英外相と電話会談し、イラク問題について意見を交換した。

 ストロー外相はイラクの戦後復興問題について、国連の果たす役割に期待を示したうえで、英国の計画や構想について説明した。

 これに対し李部長は「戦争により多くのイラク国民が犠牲となり、深刻な人道問題を招いている。また湾岸地域の安定と各国の経済発展にとっても、不確定要素となりかねない」との認識を示したうえで、「石油・食糧交換プログラム」の一時改定に関する安保理決議1472については「イラクに対する緊急の人道支援に対処するもので、積極的な意義がある」と評価した。

 李部長はまた「武力によるイラク問題の解決は各国の利益に反する」と指摘し、軍事行動の即時停止と、政治解決の必要性をあらためて強調。さらに「イラク問題の最終的な解決に国連の役割は不可欠」との認識を示し、「国際問題における国連の役割と安保理の権威の維持に国際社会とともに努力する」と述べた。

       (「人民網日本語版」より)2003/4/3