中国 SARSを法定伝染病に指定


 中国は重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行防止・治療を強化するために、「中華人民共和国伝染病予防治療法」の定める法定伝染病に指定し、管理することを決定した。衛生部の指示は次のとおり。

(1) 各地方政府はSARSの検査・報告を強化する。各クラスの衛生医療機関は患者を注意深く診察し、感染者や感染の可能性のある人が見つかった場合、厳しく検査すると同時に、適切な処置を取り、規定に従って状況を報告する。

(2) SARS感染者や感染の可能性のある人を隔離観察する。感染者と接触した人に対しては病理学調査や詳細な観察を行い、必要があれば法に基づき強制隔離する。

(3) 各地の衛生部門は、教育・公安・鉄道・交通・農業・検疫・民間航空など関連部門との連絡を強化し、法に基づき連携して予防・治療にあたる。

(4) 現在一日一回行われているSARSの状況報告について、衛生部は状況を見て、報告内容や時間を調整する。

(「人民網日本語版」より)2003/4/15