WHOの専門家が、
上海のSARS予防・治療状況を実地視察


 世界保健機関(WHO)が派遣した伝染病、微生物、流行病の専門家6人が21日、上海に到着、上海におけるSARS予防・治療を実地に視察し始めた。

 6人の専門家の中には、米国疾病抑制センターの専門家・ジェムズ・マギール博士、WHOの専門家・ダニエル・チン博士、福田博士、ドイツのウィルス専門家・ウォルフガング・プライザー博士、在中国WHO出張事務所スタッフの李愛蘭氏、広東省疾病予防抑制センターの副主任・許鋭恒氏が含まれている。

 専門家らは21日午前、上海虹橋空港に到着した後、直ちに空港トップの付き添いのもとで空港におけるSARS予防・治療を全面的に視察した。

 上海がWHO専門家らのために用意した紹介資料の中には、「上海市保健関連機関の伝染性SARS予防治療に関するレポート」、「上海市の伝染性SARS予防治療の原則・技術面の対策」、「上海市SARS予防治療作業ガイド」などの中国語・英語の文書が含まれている。

 上海市の楊暁渡副市長は午後、調査チームに上海市のSARS予防治療の状況を紹介した。

 マギール博士は「上海におけるSARS予防治療は非常に重要だ。上海市は国際的大都会だからであり、上海の優位性は比較的に完備した医療保健システムを持っていることだ」と述べた。

 マギール氏は午後、上海市医療救護センターを見学した。
伝えられるところによると、調査チームは上海のすべての病院と診療所のリストを入手した。22日、専門家チームはそのなかの数ヶ所を抜け取り調査した。

 今後3日間に、WHOの専門家らは上海疾病監視・報告システムと抑制・予防措置を実地調査し、上海市・区・県における疾病予防抑制機関、病院、コミュニティーに赴いて疾病抑制・予防、医療・保健教育の実情を視察し、上海市の専門家らとSARSの予防・治療について検討する。

(新華社より)2003/4/22