国務院SARS対処指揮部成立、
中央財政がSARS対処基金20億元を設立


 温家宝・国務院総理が23日の国務院常務会議を主催した。

 会議では、SARS対策の仕事をさらに一層進めるためには、国務院SARS対策指揮部を設け、統一して指揮し、全中国のSARS対策の行動の歩調を合わせる方針が決定された。呉儀・国務院副総理は総指揮、華建敏・国務委員兼国務院秘書長が副総指揮を務めることになった。

 中央財政は総額20億元のSARS対策資金を計上し、予算総準備金から調達する方針だ。主に、農民と都市部での生活難の人々のうち、SARS患者への援助・治療、中西部の貧困地域にある県クラス病院の応急改造及びSARS対策の医療設備の購入、SARS対策のための科学技術研究等々に用いられる。国務院は中西部地域の疾病コントロール機関の整備を支えるために、20億元の国債資金の支給をふまえて、さらに9億元を上積み、中国の疾病予防コントロールセンターの第一期工事の建設を支えるために、特別資金6億元を計上することを決めた。

 当面、北京などの地域及び広い範囲の農村部のSARS対策の仕事は極めて重要であり、各地域、各部門は必ず有力な対策をとり、確的に、早く発見、早く報告、早く隔離、早く治療ということを実現し、八方手を尽くし疫病の拡散、蔓延を抑ええなければならない。関連部門はSARS対策用薬品、物資の生産、調達輸送、供給に大いに力を入れ、市場における供給と物価の安定を確保しなければならないとされている。

(新華社より)2003年4月24日