中日相互訪問はなお条件作りが必要


 小泉日本国首相の靖国神社参拝以来、中日間ではハイレベルの相互訪問をおこなっていず、「両会」の後、中日間において日本訪問の措置がとられるかどうかが注目の的となっている。

 三月六日午後、唐家セン中国外交部部長はこの問題について記者の質問に次のように答えた。「日本は中国の重要な近隣であり、中国政府は日本との間の善隣友好関係をこれまでずっと重視してきた。われわれは日本とともに努力し、中日間の三つの共同声明の重要な文書を踏まえて、歴史を戒めとし未来に目を向けるという重要な精神にもとづき、中日関係の健全で安定した発展を推進したい。双方の相互訪問に対しては、中国はずっと積極的な態度であり続けたが、成功裡に有効に双方の重要なハイレベルの相互訪問をおこなうため、現在においては、必要とされる条件を作ることが必要である」

 また、小泉首相の靖国神社参拝について唐家セン部長は「参拝の問題は一般的な問題ではなく、それは少なくとも日本が過去の中国侵略の歴史に対しどのような態度を採っているかを反映するものだ。われわれは、過去の歴史を尊重し、以前の教訓を汲み取り、前向きの態度で善隣友好関係を発展させることを一貫して主張してきた」と述べている。

本誌記者 王浩  2003.3.7