人代と政協に進出する宗教者たち

          
 中国カトリック愛国会主席で全人代の傅鉄山代表によると、現在、中国では一万七千人の宗教者が各クラスの人民代表と政協委員に選ばれているという。これは、宗教者たちが各民族や各界の人々と同様に、主人公としての権利を行使していることを示している、と傅主席は評価している。

 傅主席によると中国は、改革・開放以来、次第に宗教工作を強化し、宗教政策を実施してきた。その結果、二十年の間に、全国で十万以上の寺院や廟、教会を再建したり新築したりして、三十万人の教職人員を養成した。彼らの大多数は中年や青年だという。

 改革・開放以来、チベットだけでも国は四百余カ所のチベット仏教の寺院の修復を援助し、一億余元を投資した。傅主席によると、北京地区ではさらに二カ所の新たなキリスト教(プロテスタント)の教会を建て、道教の道観一カ所を再建し、また北京郊外の大興区でもカトリック教会を新たに建てるため、現在二百万元の資金がすでに集められたという。

(中国新聞社)本社編訳 2003/3/14