張晴さんは明るい性格で、中国の現実主義の個性的な作家・王朔に傾倒している。新写実主義の女性作家・池莉も好きで、彼女の作品は、人間性を掘り下げて、様々な感情を交錯させているために、現実的に思えるという。

 好きな映画は、香港の有名映画監督・王家衛の作品『恋する惑星』。その映画手法に魅せられている。

 週末には、友達と街をぶらつくのがお決まり。友達とよく行くカラオケでの十八番は、ゆったりとしたリズムで、独特な歌い方をする香港の人気歌手・莫文蔚の曲。友達との時間で、日々の生活でたまったストレスを一気に発散する。

 教師という職業に誇りを持ち、いま教えている中学生の純粋さにひかれている。しかし彼女は、自分の教師としての能力を試すため、9月の新学期から高校で教鞭を執ってみたいと思っている。


【AM7:30】
【AM10:10】
【AM11:30】
【AM11:50】
【AM12:20】
【PM12:40】
【PM3:40】
【PM6:30】
【PM8:20】
【PM9:30】
 

AM6:30〜7:10
 起床、洗面、朝食。出かける前には、姿見で身だしなみの最終チェック。前日は元旦休みでのんびりしたため、ふだん以上に元気に出勤。(新暦の正月は一日休み)

AM7:30
 自宅から123中学分校までは、自転車で30分程度。1、2時間目は担当授業がなく、職員室で学生の宿題チェックと小テストの採点。空いた時間にウェブで調べ物をしたり、ニュースを読んだりする。

AM10:10
 3、4時間目の授業。主に、前回の授業で行った小テストの解説。追加の練習問題をさせ、質問も受け付ける。

AM11:50
 午前中の授業終了。クラス担任と、翌週の授業の調整について打ち合わせ。

AM11:50〜PM1:10
 昼休み。同僚教師とともに弁当を注文し、映画雑誌をめくりながら昼食。個別に質問に来る学生が絶えない。

PM1:10
 分校からすぐ近くの本部に報告に行く。

PM1:40
 5、6時間目の授業は作文。全国規模の作文コンクールに向けての指導。「文章力を鍛えるよい機会になる」と、学生にいやいや書くのではなく、積極的に参加するよう伝える。

PM3:40
 無断欠席した学生の家に電話。事情を聞く。

PM6:30〜7:30
 帰宅。夕食はすでに定年退職した母親が準備することが多い。中国中央テレビのニュースを見ながら食事。片付けは張さんの役目 B

PM8:20
 北京テレビで報道番組『面対面』を観る。今回のテーマは、未成年作家の生活。若い作家たちに刺激を感じながらも、中には退学して創作をしている作家がいることに、教育者として奨励できることではないと感じる。

PM9:30〜10:20
 翌日の授業の準備。目前に迫った期末試験に向けての練習問題を選ぶ。就寝。
2004年3月号より

 
 
 
かばんの中身を
ちょっと拝見!
亜麻製のカジュアルバック(約100)。軽くて丈夫でオシャレなため、若い女性や学生に人気
木製にくし(15元)。身だしなみを整えるために欠かせない。北京に気候は乾燥しているため、静電気を抑えられる木製を愛用

ペンケース(20元)。スネーピーが大好き。

カードケース(50元)。インタネット接続用のプリペイドカード、セーパーや百貨店の割引カード(ポイントカード)、クレジットカードなどを入れている。

携帯電話(1000元)。好みのストラップを付ける。

中学生用の国語の教科書。
 

 

プロフィール1978年、北京生まれ。首都師範大学中国語学部卒業。123中学(中等部)分校3年の語文(国語)教師。雑誌社でアラビア語翻訳を担当後、総務を経て2000年に定年退職した母親との2人暮らし。