【寸さんの一言】
自分にはまだまだ足りないところがたくさんあるので、 もっと努力しなくては。忙しい毎日だけど、充実しています。

 成績が優秀だった寸鏡然さんは、中等専門学校(※1)の時、三年連続で「三好学生(※2)」に選ばれた。卒業後、故郷である雲南省鶴慶県の草海鎮小学校で教鞭をとり、同時に少年先鋒隊(※3)の指導員と県・郷(町)の文化・スポーツ活動の主宰責任者となる。2002年には同小学校の教務主任になった。鶴慶県において、これまででもっとも若い教務主任だ。

 活発で博識。小さな頃から好戦的で負けん気が強く、あだ名は「女強人(強い女性)」。彼女の両親は「私たちの自慢の娘です」と誇らしげに話す。

 毎日、根気よく子どもたちを指導する。自尊心を傷つけないよう、勉強が苦手な子にはしょっちゅう補習を行って、勉強の楽しさ、大切さを教えている。子どもたちからの信頼も厚い。そしてこの春、待望の「我が子」も生まれる。

 ※1 中卒、高卒の学歴を持つ者を対象に実務的な教育を行う学校。
 ※2 「徳育、知育、体育」と全面的に優れている学生・生徒を指す。
 ※3 少年少女の組織でさまざまな社会活動を行う。


   
[AM9:50]
体操の授業。ペー族の踊り「阿達跳」を練習する。笛や三線、八角鼓(八角形でタンバリンに似た打楽器)の伴奏で踊る民間舞踊。


  [AM10:05]
1年1組の「語文(国語科にあたる中国語の読み書き)」の授業。クラスには30人の児童がいて、みんな活発に勉強している。
 
   
[AM11:50]
午前中の授業が終わり、昼食をとるためにいったん家へ帰る子どもたちを、校門の前まで見送る。



  [PM1:00]
子どもたちは家へ帰って食事をするが、先生たちは学校の小食堂で昼食をとる。仕事上の悩みなどを相談しながら箸を動かす。
 
   
[PM3:30]
本日の授業が終了。今日は実家へ帰って祖母と母親の農作業を手伝う。肉親とのおしゃべりが一番安らげる時間だ。

  [PM7:30]
夫の家に戻り、夕食を済ませた後、家族全員でカラオケ。みんな歌うのが大好きなので、よくカラオケ大会をする。10時半ごろ就寝。
 


【お部屋拝見!】

結婚後、夫の両親と同居。ペー族の民族風格を持つ2階建ての家に住む。寸さんと夫は2階部分に住んでいる。面積は30平方メートルほど。2人の結婚写真が飾られているなど、若い夫婦の部屋らしく、甘く華やかな雰囲気。
 
持ち物
チェック!
  研修時に記念として買ったバッグ(100元)。大きさが手ごろで使いやすい。

 
 

会議の記録や授業計画案などが書かれているノート

 
  授業中に遊んでいた児童から取り上げたおもちゃ。反省したら返す予定

 
  1年生の語文の教材

 
  地元紙『大理日報』。毎日、新聞を読んで、ニュースをチェックする

話梅(砂糖と塩で漬けて乾燥させた甘い梅)、杏仁(アンズの種)などのおやつ。夫が持たせてくれたもの

 
 
【プロフィール】 1978年雲南省鶴慶県生まれ、ペー族。1998年、雲南大理師範学院の中等専門学校を卒業後、大学で研修。2003年に結婚し、現在妊娠中。鶴慶県草海鎮小学校の教務主任。今は1年1組の担任。夫は同県の農村信用合作社(農村信用協同組合)に勤務。 (2005年3月号より)

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