【趙さんの一言】
仕事は忙しいけど、楽しい生活を送っているよ。 自由気ままに自分の好きなピザを作ることができるからね。

 バスケットボールが大好きで、中学生の時はチームに参加し、ガードを務めていた。しかし今は仕事が忙しいので、週末に近くの体育館で友人たちとプレーするだけだ。

 16歳で初恋を経験。恋愛はお金がかかるので、このときからアルバイトに打ち込む生活が始まった。しかし、昼間は学校、夜はバイトという生活はとても疲れ、学業に支障が出てきたので、半年後にバイトを辞めた。そして夏休み、ピザのチェーン店でアルバイトをしたことが、人生を大きく変えることになる。

 ここで、ピザの作り方を学んだ。一生懸命仕事をしたので昇格も速かったが、自由な生活にあこがれ、同僚と一緒にピザとアイスクリームを中心に提供する「水ハ」(注)を開いた。「自分の作るピザは、大手ピザ店に引けをとらない」と自信マンマンだ。 

注:喫茶店に似ているが、提供するのは主にオーナー手作りのジュースや軽食。価格も普通の喫茶店より安いので、学生や若者にうけている。


   
[AM9:30]
自宅から自転車で出勤店のカギを開けると新しい1日が始まる




  [AM10:30]
まずは店内を清掃。床を掃きモップをかけ、机をきれいに拭く。

 
   
[PM1:30]
外が暑くなってきたので、カップルが来店し飲み物を注文する。趙さんは友人と一緒に接客に励む。




  [PM4:00]
午後はピザを注文する客が増えるので、準備をする。1枚のピザを作るのに、だいたい25分かかる。

 
   
[PM6:30]
紙くずやペットボトルなど、リサイクルできるものは買い取ってもらう。値段交渉の末、合わせて5元で売った。





  [PM11:00]
夜8時から9時が一番忙しい。閉店後、友人と今日の売上を確認。400元余りとなかなかよかった。
 
【職場拝見! 】


約30平方メートルの平屋建てを借りた。家賃は年間3万元、友人と一緒に新聞広告で探した。数百元で内装をし、2部屋に分けて、小さなほうをキッチンに、大きなほうを「水ハ」にしている。

 

 

持ち物
チェック!
 
  高校生のときに買ったリュックサック(約300元)を愛用。

 
 

北京産のタバコ「中南海」とライター。2日で1箱のペースで吸う

 
 
 
 
ヘアーバンド、アームバンド、カチューシャ。以前は髪の毛が長かったので、バスケットボールをするとき使っていた。今でも携帯している

 
 
ロビン・ベイカー著の『精子戦争』。最近、友人に薦められて読んでいる。ほかにも、香港作家の金庸の武侠小説を愛読

 
 

財布。中には愛犬の写真や健康診断合格証、身分証などが入っている

 
 
 
【プロフィール】 1982年北京市生まれ。2000年、北京市無線電職業高校卒業。01年、ピザのチェーン店でアルバイトを開始。05年、2人の友人と3万元を投資して「水ハ」を開く。父親は北京市崇文区環境衛生局に勤務。母親は工場労働者だったが、すでに定年退職している。(2006年1月号より)

 
本社:中国北京西城区車公荘大街3号
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