WHOが広東のSARS予防治療例を紹介


 世界保健機関(WHO)の専門家は14日、1週間の広東視察を終えて北京に戻るに当たり、「広東の重症急性呼吸器症候群(SARS)の予防治療例は他の国家と地域に紹介する価値がある。できるだけ早く国際的医学雑誌に論文を発表したい」と語った。

 専門家3人からなるWHO調査団は、6日から広東を視察した。WHOの広東地区での調査活動は今回が2回目。

 専門家チームは現地メディアの記者会見の席で「広東地区で行われた2回の視察はそれぞれ性質を異にする。1回目は、広東はじめ中国のSARSの状況がまったく分からなかった。しかし今回は、広東の患者数が目に見えて減少し、現地ではSARSの予防・治療に明るい兆しが見えてきているのを感じた」と述べた。

 今回の視察の目的は、広東の医療従事者による資料の収集、分析作業をバックアップすると同時に、できるだけ早期に国際医学雑誌に結果を発表することで、SARS被害に遭った国や地域の専門家が利用できるようにすることにある。

                     (「人民網日本語版」より)2003年5月15日