SARSでも中国経済は安定成長 中国経済専門家


 中国では4月以降、重症急性呼吸器症候群(SARS)の蔓延が懸念され、これまで急成長を続けてきた国内経済に予想もしなかった影響を及ぼしている。これについて経済専門家は、「われわれは各業界の変化を受け止め、経済の安定的成長のために積極的な措置を取るべきだ」と語った。

 今年1〜4月、中国経済の成長率は9%を超え、固定資産投資が30.5%増加したほか、4月の貿易高は700億ドル以上(昨年同期比33.8%増)となり、1カ月の貿易高としては過去最高を記録した。しかし専門家は「4月下旬に感染が拡大したSARSの経済に対する影響についてはまだ明らかになっていない。様々な影響は5〜6月のデータにはっきりと現れるだろう」と予測している。

 国家統計局の李徳水局長は「全体的に見て、経済成長に与える影響は小さいと思われる。その一方で、SARSが経済に与える影響を過小評価してはならない。一部の業界はかなりのダメージを受けた」と語った。

             「人民網日本語版」より 2003年5月26日