呉儀副総理、

「非典型肺炎防止のかなめとなる時期に油断してはならず」

 
  新華網北京5月29日発 全国非典型肺炎予防・治療指揮部は29日午後、北京で第十回会議を開き、国務院第二回全体会議の主旨を実行に移すことを研究し、指揮部が設立されて以来の活動を総括し、非典型肺炎の予防と治療状況を分析し、これからの作業に手を打った。「各地政府は、一部分の地域、特に重点地域が油断することを防止し、手薄な部門を強化し、新たな情勢に応じて予防と治療の措置を強化することを極めて重要視しなければならない。非典型肺炎の発生状況が緩和されれば緩和されるほど警戒心を高め、再発を防止しなければならない」という温家宝総理の5月25日の指示を伝達した。中国共産党中央政治局委員、国務院副総理、全国非典型肺炎予防・治療指揮部総指揮の呉儀氏は、中央の政策と手配及び温家宝総理の指示を確固不動に実施し、長期的な奮戦に心理面の準備を整え、分類して指導し、法律に基づき予防と治療策をとり、更に厳しい標準と要求に基づき、非典型肺炎の予防と治療作業をより一層強化することを強調した。

 呉儀副総理の話によれば、指揮部が設立されてから1ヶ月余りの間に、中国共産党中央と国務院の指導の下で、一連の緊急策と措置をとり、急ぎながらも秩序正しく作業を推進してきている。一、指導を強化し、統一的な指導システムを形成し、行政、技術、法律、物資と宣伝教育の五つの面から着手して全国において非典型肺炎予防・治療作業を展開している。二、感染源を断ち切り、非典型肺炎の蔓延を防止するように努力している。大学生の帰省と帰校、出稼ぎ農民の帰省と勤め先に返ることへの管理を強化し、重点的な一環の検疫を強化する。三、華北地域と農村部に重点をおいている。華北地域で連携予防メカニズムをつくった。広範な農村部で大衆が参与する予防システムをつくった。四、非典型肺炎患者の治療に全力を尽くし、全快率を高めた。五、科学研究部門の力を集め、治療薬や技術の開発を強化した。六、非典型肺炎の予防と治療に関わる物資の供給及び交通を確保している。総体的に言えば、各方面が努力し続けた上、非典型肺炎の防止作業は一定の成果を上げたが、現状は依然として厳しい。一旦油断すれば、再発する可能性があるため、油断すること、指揮の力を弱めること及びだらけることは許されない。

 呉儀副総理は次のようなことを強調した。われわれは非典型肺炎防止のかなめとなる時期に際し、情勢が更に複雑になり、任務が更に重くなった。われわれは動揺せず、だらけずに非典型肺炎防止作業を着実に進めると同時に、経済発展の促進策を講じ、大きな経済的損失を防止しなければならない。農村部での蔓延を防止すると同時に、夏の耕作と収穫及び洪水・干害防止の対策をとらなければならない。大衆の恐懼を取り除き、人と物質の流れを確保すると同時に、それによる非典型肺炎の蔓延を断ち切らなければならない。指揮部の次の段取りの作業計画は下記のとおり。一、各地が予防システムを強化するように促し、予防と治療に関する措置を着実に実施する。発病例がない地域の零病例を保証し、発病例がある地域の蔓延を防止する。二、発病率を下げ、全快率を高めるように全力を尽くす。三、華北地域と農村部の非典型防止作業を引続き強化する。四、治療薬や技術の開発を強化し、伝染病学、ワクチン及び治療薬の研究について難関を突破することを努力の目標とする。五、後方勤務を強化する。六、法律に基づき非典型肺炎防止作業を進め、科学的、規範的かつ秩序が正しい軌道に乗せる。七、宣伝と外交に関する作業を一層強化する。最後に、呉儀副総理は、指揮部のいずれのひとも人民の健康と生命に高度の責任感を持ち、党と人民が渡した光栄な任務をやり遂げ、非典型肺炎防止に勝つように努力しなければならないと強調した。

 国務委員兼国務院秘書長、全国非典型肺炎予防・治療指揮部副総指揮の華建敏氏が司会した。全国非典型肺炎予防・治療指揮部の各作業チーム及び弁公室の責任者が出席した。

            「新華網」より 2003/5/30