北京、SARS発生後初の外国人団体ツアー客


   
北京ダック料理の老舗「全聚徳」で北京料理を楽しむ観光客

 中国国際旅行社が企画したツアーに参加した、オーストラリア人観光客21人が30日、北京入りした。21人は、天安門、故宮、北海公園、万里の長城など、北京の伝統的観光地を見学し、中国政府や北京市政府によるSARS対策を高く評価した。

 レストランやデパート・商店などに客足が戻りつつあるのに続き、北京の観光業でも回復の兆しが見え始めている。康輝など大手旅行各社は全従業員を出勤させている。また営業を再開していない一部企業も、交代制で出勤する従業員の人数を増やしている。

 康輝でマーケティングを担当する張暁軍氏は、観光客の健康管理に万全を期すため、各社は観光客が少なかったおよそ1カ月を利用して、(1)出発前の問診表記入(2)SARS保険への加入(3)出発当日の空港で体温チェック(4)レストランでの取り箸使用――などSARS対策のためのさまざまな措置を決定した。

         「人民網日本語版」より 2003年6月3日