WHO、北京の渡航延期勧告を解除

 新華社情報北京6月24日発 中国衛生部と世界保健機関の記者会見で、世界保健機関が北京への渡航延期勧告を解除し、流行地域の指定からも除外した。

 世界保健機関の尾身茂西太平洋地域事務局長の話によると、世界保健機関は発病例の人数、病例観測の正しさ、防止策の効果、現地以外の地域への蔓延があるかどうか、感染ルートが切断されたかどうかなどという状況を包括的分析をした上、上記の決定を下した。北京への渡航延期勧告の解除は、中国及び全世界の新型肺炎との闘いに重大な意義をもたらしているという。

 高強・衛生部常務副部長の話によると、渡航延期勧告の解除は北京市の新型肺炎防止の成果が国際社会の肯定を得たことを示している。これまで、中国内地の各省、自治区と直轄市への渡航制限が解除され、新型肺炎発生地域の指定からも除外された。中国の社会と経済活動が正常な状態を取戻し、中国観光及び経済、貿易活動は安全になっている。新型肺炎との闘いは段階的重大な勝利を収めたという。

 6月24日、世界保健機関はすべての渡航延期勧告を解除した。世界保健機関の関係者は、新型肺炎の防止は大きな勝利を収めたが、警戒心を緩めてはならない。新型肺炎の感染への観測と監視を少なくとも1年続けなければならないと語った。

                           (「新華網」より) 2003/6/25