SARS防止新薬、臨床試験中


 新華網北京4月24日発 SARS予防に用いられる新薬・再編人インターフェロンα―2bスプレーは先日、中国国家食品薬品監督管理局の承認を得て臨床試験を行っており、やがて医療関係者などの罹病可能性の高い人々に用いられる。

 これは国家食品薬品監督管理局がSARS防止「グリーンルート」を使用 してから認めたはじめての罹病可能な人々向けに使用できる臨床試験薬品で ある。

 国家食品薬品監督管理局薬品登録司の曹文庄司長は「試験により、α―2 bスプレーは呼吸系伝染の断ち切りに一定の役割を果たすが、また、その抗ウィルスの役割を排除せず、臨床での応用が安全的だ。しかし、この薬品の利用はすべての伝染のルートを断ち切ることを意味せず、そして、有効性評価の中で広く応用できず、限度的に臨床試験を行い、その有効性を証明する
ほかはない。

 同司長は「国家食品薬品監督管理局はこの新薬の臨床試験に高い要求を設定し、統計学専門家、流行病専門家、臨床研究機関、科学研究機関が協力して罹病可能性の高い人々の中で試験を行い、できるだけ短い期間内に評価の結論を得て、この新薬の広範囲での応用に科学的依拠を提供し、そのほかの薬物に対する選択を早めるよう期待している」と述べた。

 国家食品薬品監督管理局は最近、「グリーンルート」を開き、基準を引下げず、手順を減らさないもとで審査を早め、SARS防止薬物の早期出回りを促進する狙いである。

                   (「新華網」より)2003/4/28