北京市衛生局副局長「SARS発生に下降の兆し」


 北京市重症急性呼吸器症候群(SARS)予防治療作業チームの9日午前の記者会見で、衛生管理や流行病の研究者でもある梁万年・北京市衛生局副局長が北京市のSARS発生状況について説明し「全体的に見て、北京市のSARS拡大の勢いは効果的にコントロールされ、下降の兆しが見られる」と述べた。

 梁副局長は、SARS患者と診断されて新たに医療機関に搬入された患者数(「疑い例」「可能性例」で搬入された後に感染が確認された患者を除く)に着目。4月21日から5月2日まで12日間のピーク期に毎日7、80人確認されていたこうした患者の数が、5月2日以降は3、40人に減少してきた経緯を踏まえ「北京市で十数日間続いたSARS患者の急増期がすでに低水準に下がったことを示している」と解説した。

                       (「人民網日本語版」より) 2003年5月12日