SARSウイルス遺伝子配列チップ 開発に成功


 重症急性呼吸器症候群(SARS)ウイルス攻略に全力で取り組む中国の研究者が8日、SARSウイルス遺伝子チップ検査・測定システムの開発に成功した。

 より精度の高いウイルスの検査・測定を行なうために、国家863生物分野ウイルス遺伝子キャリア研究開発基地である、正陽遺伝子技術公司は関連部門と共同で、世界に先駆けてコロナウイルス遺伝子チップと、検査・測定システムを開発した。

 遺伝子チップはウイルス遺伝子の全配列をカバーしており、ウイルスの検査・測定と同時に、遺伝子の変化のモニタリングが可能。チップ以外にも、この検査・測定シリーズにはインターネットを使って自由に閲覧できるデータ解析機能も含まれ、オンラインでのデータ解析が可能。行政管理部門もこのシステムを利用することにより、登録利用者全員の検査・測定状況を解析ができ、データバンクの情報の更新も随時可能となる。関係者は国家科技部門のSARS対策チームに対して、より大量のサンプルによる検証を実施するよう申請した。


                       (「人民網日本語版」より) 2003年5月12日