ASEM経済閣僚会議 呉副総理が開幕の辞


 第5回アジア欧州会議(ASEM)経済閣僚会議が24日午前9時、遼寧省大連市のシャングリラホテルで開幕し、国務院の呉儀副総理が出席、開幕の辞を述べた。主な内容は次の通り。

 貿易投資の自由化と円滑化は世界経済発展の推進力となっており、世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(新ラウンド)には多大な関心が寄せられている。9月のWTO閣僚会議を前に控えた今回のASEM経済閣僚会議開催は、重大な意味をもつ。ASEMは一貫して多角的貿易体制の強化を使命としており、参加各国が共通点を見出す姿勢を維持し、各国利益の集約点を求め、新ラウンドでの問題について共通認識を形成できれば、WTO閣僚会議に積極的な信号を送り、実効性ある成果を上げられることになるだろう。これが、多角的貿易体制への力強い支持になる事は間違いない。

 重症急性呼吸器症候群(SARS)が中国経済に及ぼした影響は一時的、限定的なものであり、経済成長の総体的構造に変化はない。経済建設に対するSARSの影響を極力抑えるため、中国は、投資の安定、消費の刺激、外国貿易の促進など一連の政策を迅速に打ち出し、総体的な経済発展の良好な体勢維持した。現状から見て、中国経済は今年も着実な発展形勢を維持しており、今年度国内総生産(GDP)の7%成長という目標の達成には十分な自信を持っている。

 改革開放政策実施以来、二十数年の経験は、中国の発展が国際社会の発展と強く関わっており、積極的な国際協調によってはじめて、中国の発展がより広がっていくことを教えてくれる。中国の新指導部は改革開放政策を引き続き積極的に推進し、WTO加盟時の諸合意を誠実に履行し、世界各国との全方位、多領域、深いレベルでの協力を積極的に推進していく。これからの20年は中国が急速に発展する20年だ。中国のGDPは2020には2000年の4倍、4兆ドルに達し、輸出入貿易額も4倍になると予想される。こうした目標の実現は、十数億の中国人民に恩恵をもたらすのみならず、世界経済の発展に対しても必ず多大な貢献をすることだろう。(編集NA)

                 「人民網日本語版」より 2003年7月24日