アジア欧州財務相会議、円満に閉会


 新華網大連7月24日発 24日午後、3日間を期間とする第五回アジア欧州財務相会議が大連で円満に閉会した。

 会議期間中、アジア欧州会合26メンバーの財務相及び代表はWTOの新ラウンド交渉、世界経済情勢、アジアと欧州の相互提携などについて討議した上、アジアと欧州の各メンバー国の間の相互提携を強化することは、これまでよりも更に重要になり、各国はアジアと欧州の経済を振興し、世界経済の発展を促進するために努力すべぎたということで意見が一致した。

 会議主席、中国商務部部長の呂福源氏の話によると、同会議は友好的、協力的雰囲気の中で進められ、予期の成果を上げた。同会議の開催は今後のアジアと欧州間の経済協力に積極的かつはかり知れない影響をもたらすという。

 経済調和担当委員のEU、イタリア、日本とベトナム代表団の団長らによると、アジア欧州会合は更に大きな意義をもつ第2段階に入っている。同会議は協力と信頼のシグナルを出し、世界経済の回復を支持した。アジアと欧州の関係が更に緊密になった。同会議は注目された成果を収めたという。

 同会議は「第五回アジア欧州会合財務相会議主席声明」の摘要を発表した。各国財務相は経済発展の見通し及びアジアと欧州への影響について検討した上、公共保健、貿易、観光、貨物と商務関係者の流れについて、新型肺炎による影響を軽減する方策をとることで意見が一致した。

 また、各国財務相は、両国間及び地域内発展の目標が多国間メカニズムとい枠組を超えてはならない。如何なる地域内貿易に関する計画と協議も世界貿易機関の義務と一致してはならないと強調した。

 各国財務相はEU拡大の進展に関する報告を聴取した。EU代表は、拡張を終えるEUは人口4億5000万、共同関税と貿易規則をもつ単一的な知として、引続き開放的貿易相手としての役割を果たすと表明した。

 WTOの新ラウンド交渉について、各国財務相は、必要な進展を遂げ、期間どおりに交渉を終えるために共同で努力しなければならないと認めた。

 財務相らは、技術援助を強化し、発展途上国の新ラウンド交渉への参加を更に有効にしなければならないということに同意した。

 財務相らは、チャレンジに直面し、アジアと欧州は相互提携しなければならないと強調したうえ、WTO各メンバー国に対し、機敏性と責任感をもち実質的問題に関する交渉に積極的に参加し、CANCUN会議で必要な方策を決めることを確保するよう、呼びかけた。

 財務相らは、2004年9月16日から17日にかけオランダのロッテルダムで第六回アジア欧州財務相会議を開くことに同意した。

                    新華網より 2003/7/25