裁判と審判

 現代用語の中では、中国語と日本語はほとんどの漢字の言葉は意味が同じである。一部分、違いのあるものはあるが、「裁判」と「審判」のように、両国語の意味が相反する場合も、少例だがある。

 法廷関係では、日本は「裁判」だが、中国は「審判」。

 「裁判をする」は「進行審判」。「汚職事件を裁判する」は、「審判貪汚案」。また「裁判官」は、「審判官」となる。

 逆に、スポーツ試合で言う日本語の「審判」は、中国語で「裁判」。「野球の審判をする」は、「当棒球的裁判」。「審判員」は「裁判員」となる。

 一つ補足する必要があるが、日本語の「審判」は法廷関係で使われることもある。その時の意味は、中国語と同じだ。しかし中国語では「裁判」と「審判」は決して取り替えて使うことはできない。とくに後者は非常にきびしい意味をもつ言葉である。




 
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